惨憺たる日本の電力事情。今回の北海道地震、昨日11日の時点で41名の方が命を落とされた。安倍首相の現地視察を大々的に放映する犬HK、足早に現地を回り、コメントの中には気象庁の予報官のような天気予報まで飛び出す始末。ソコソコに総裁選討議に主演した安倍総裁、夕刻にはウラジでポーチンとご歓談!大々的な総裁選プロパガンダにこの選況、このままでは石破の発破では現状突破はできまい。
それに引き換え、相変わらず野党のみなさん。地震で原発に被害がなくてよかったとか停電で原発が危ない、だから原発稼働反対とこれを機に声高に叫ぶ。核融合反応は地震で(外部)電源の喪失があろうとなかろうと起きる。そのことは東日本大震災時のFI(福島第一原発)をみても明らかだ。
当時、東電側が主張した「ベント開放」と米国が申し入れた「緊急冷却剤の投入」も原子力専門家と自称する菅首相はすべてを断った。結果、ヘリで現場視察直後に水素爆発が起きたのはご存じの通り。
交通インフラ、病院、学校、地域、消防や警察などの社会的インフラがここまで発達してきている上に、ビジネス社会が高度に発展してくると、これに使われる電力を水力、風力や地熱に頼っていては、これらのインフラのすべての電力量を賄うのは困難だ。それに石炭、天然ガスや石油などの石化燃料の利用では地球の温暖化に歯止めはかからず、呼吸障害や肺がんなどのリスクも高まる。まして、一般家庭がLED電球を使用したところで、その程度の電力削減では、工場や車庫のシャッターさえも上がらない。
ただ、斯くも物申すこの徳兵衛、「原発推進派」ではないので、呉々もお間違いなきよう。
(今日のおまけ)
筋委縮症、膠原病などの難病重症患者は、人工呼吸器の装着やバイタル・モニターでの容体監視が欠かせない。今回の地震でも分るようにこうした重篤患者は、入院している病院が停電になると大変なことになる。つまり、自家発電施設を保有しているか電力供給がされている地域の病院に計画的に移送されるのだ。患者にとっては停電時間や電源確保如何によっては生死を決する。
当方の家内は、血液人工透析患者であることは既にご案内のとおり。この透析には時間(5~6時間/隔日)もさることながら、大量の(精製)水とダイアライザーを駆動させる電力も必要となる。したがて、水と電力が絶たれれば命の保証はない。
したがって、わが夫婦はそうした施設や病院のない地域には移り住めないうえ、旅行とて山間の温泉宿で長逗留もできない。まして、海外旅行ともなると費用面や手続きも厄介だが2日のうち1日が(隔日)透析で潰れるわけだから、普通の海外旅行のよう訳にはいかない。
でも、家内には楽しみもあるようで、今週末、透析後、妻らは信州松本浅間温泉に父母や兄、弟の墓参を兼ねて孫娘(1歳9か月)、長女とともに2泊3日で温泉旅行に出かける。
翌日には、松本市内の四柱神社(よはしらじんじゃ)で、娘の初節句に実家からいただいた「雛人形」の供養をするという。
短い旅行ではあるがせいぜい女3人の信州旅行を存分に満喫してもらいたいと願っている。