那須のスキー場で時速200kmの表層雪崩により8名もの生徒、教師が亡くなった。安全登山の講習会中に起きた悲劇だ。県立大田原高校といえば、進学校で名門中の名門。同校山岳部も全国的に有名校で、インターハイにも連続で出場するなど文武両道の校風を誇っている。先頭を歩いた同校の2、1年生が雪崩にのまれた。
屋根の雪下ろしもそうだが、雨水を含んだ雪は3㎥で、およそ1トン近い重さになる。
雪国で、屋根からの落雪で亡くなる方が多いのもそのせいだ。一度雪に体が埋まったら身動きなど、ほとんどできない。窒息死どころか圧死だ。場合によっては、手足がちぎれ首さえもげることもある。
通常、パーテイは初心者を真ん中に挟んで隊列をくみ登攀する。ベテランが後尾から押し上げ、ガイド役が先頭を引っ張る形だ。おそらく、2年生を先頭に1年生を挟んで教員やガイド役が連れ添ったに違いない。幸い、3年生はこの時期進学で忙しいから参加していない筈だ。したがって、数十人の先頭を歩いていた同校生徒に悲劇が襲った。気象庁でよく「注意報」や「警報」の言葉を耳にするが、山に入っている状態で、後から「注意報」だと言われたところで、なすすべはない。また、山神さまがお叱りだ。
松戸市のベトナム人女児小学生の殺人といい、今回の高校生の山岳遭難といい、まさに「朝には紅顔ありて 、夕には白骨となれる身なり」の如くだ。平凡な日常の裏側には常にこうした危険が背中合わせにあることを肝に銘じておきたい。早々に身辺整理をしていた方がよさそうだ。
(今日のおまけ)
冬のベランダに入れ忘れた我が家のゴムの木の葉が一枚残った。枯れたことを、つい最近「葉っぱのフレデイ」なぞといって、ブログにアップした。よく見るとその枝の端々に葉の芽が沢山でている。一度は諦めた観葉植物だが、その生命力で見事に復活したようだ。でも安心はできない、そっとしておいて平癒を待とう。夏には葉が生い茂ることを願って。。
徳兵衛の病も治癒して復活できればよいのだが。ベランダ片隅の亡くなった義母が大切に育てていた君子欄も大きな蕾となって、もうそろ咲きそうだ。