これほどの涙があるだろうか。これほど伝わる涙はない。柔道金メダル角田夏実、流れた君が代にボロボロ涙に感動や感銘が広がった。
阿部詩が52㌔級が故に48㌔級に廻った角田。過酷な減量に耐え、何度も柔道を辞めようかと思ってのメダル獲得だ。
詩の敗戦ギャン泣きを「お涙頂戴」と揶揄する向きもあるが、そう批判する自称政治評論家気取りで宮崎県知事を途中でおっぽり出し、不倫問題で女房(かとうかず子)にも愛想を尽かされたお笑芸人(脳がないから「芸能人」とは言わない)コクバルみたいな奴は、本当の涙を流したことがないのだろうな。
以下、ロイター記事を引用。
パリ五輪は27日、柔道女子48キロ級決勝で角田夏実(SBC湘南美容クリニック)がバーサンフー・バブードルジ(モンゴル)に優勢勝ちで、金メダルを獲得。日本勢の今大会メダル1号とともに、夏季五輪の日本勢通算500個目のメダルとなった。表彰式で君が代が流れ、日本国旗が掲げられると思わず大粒の涙を流した。
金メダルを首にかけ、表彰台の真ん中に立った角田。国歌が流れ、日の丸が掲揚されるとこみ上げる想いをこらえることができなかった。頬をつたう大粒の涙を何度も手で拭った。その後は笑顔で他のメダリストと抱擁。健闘をたたえ合った。中継局のインタビューで「君が代が流れて、国旗が上がっていく時にじわーっと来た。ここを目指して頑張って来た」と胸中を吐露。「本当にきつい時が多かったので、もう戻りたくない(笑)」と語った。
中継を見たX上のファンからは「優勝が決まった瞬間も真剣な表情を崩さずキリッとしてたけど、表彰式で日本国旗がいちばん高い所にのぼって君が代流れた瞬間ボロボロ泣いてるの見てもらい泣きした」「美しすぎる涙」「表彰式での君が代と涙にもらい泣き」「ほとんど表情を変えることはなかったのに、君が代が流れ始めてから涙を流す姿を見てじーんときた」と感涙の声が上がっていた。
2021年から世界選手権3連覇女王で、世界ランク4位の角田は1回戦からオール一本勝ち。準決勝はタラ・バブルファト(スウェーデン)とゴールデンスコアの延長戦に突入し、6分55秒の激闘の末に指導3つによる相手の反則負けで決勝進出した。この時点で銀メダル以上が確定。そして迎えたバブードルジとの決勝でも勢いは止まらず。残り1分で巴投げで技ありを奪取。そのまま最後まで踏ん張り、メダルの色を金にしてみせた。畳を降りるとコーチと抱き合い、涙した。
千葉・八千代市出身。31歳にして五輪初出場。東京五輪後に階級を52キロ級から48キロ級に変更し、遅咲きの苦労人が金メダリストになった。
多少話が長くなるが、今日のおまけ。
MMT(マウンテンドクター)という山岳医療のTVドラマがあって、内が好んで視聴している。それもその筈。何しろ北アルプスが舞台になっているものだからとにかく病院や病室、手術室内のシーンが多い。合間に病院の屋上で主人公が絡むシーンがある。
どこかで見た景色だと思ったら松本市の城山公園、云わずと知れたバックには「北アルプス」が映し出されている。
この屋上には山岳(緊急)救助用のヘリポート、ドクターヘリが常駐し長野県内一円をカバー、それもその筈、実はここ相澤病院の屋上からの撮影。当院にはスピードスケーターの小平奈緒(塩尻出身)をはじめ克典院長は内の従弟でご親戚なのだ。当方もケガで治療を受けた(確か診察券を持っていた筈)こともある。また義父も義兄もここで人生の幕を閉じたことなど、何かとご縁のある病院なのだ。
病院に来院する患者は治療や健診ばかりを目的としていない。斯くの如くここで死を迎える重篤患者や転院患者もいる。そいった意味では極めてこの現場は過酷で、非常な世界だ。その分、医師、看護師、医療従事者は淡々と患者と向き合う。
今日から暑い盛りの8月に突入、我が方、病弱の身。通院、検査、法事、旧盆とイベントや行事が目白押しだ。暑さと勝負しながらなんとかこの夏を乗り越えなければ、澄み渡った秋空は迎えられない。