産後鬱やマタニテイブルーはよく聞くが、どうやらこれだけの病気と歳を重ねてくると、厭が応でもこの「病気うつ」や「高齢者うつ」になる。一歩間違えれば若年であっても「認知症」や「引きこもり」と似たような症状が発現する。
夜眠れない、気がかりなことが頭を何度も過る。これって医学的には自己免疫力を強める副腎皮質ホルモンのコルチゾール低下によるもので、「疲れやすい」「疲れが取れない」「常にだるい(慢性的な疲労感)」「人と会うのが億劫」「会話を忌避して無口になる」「何もやる気が起きない」といった症状が出たら要注意だ。
レジ袋2つも3つもある薬を毎日服用し、ガンをはじめ既往症が診断書欄に書ききれないくらいあるのが現実の当方の姿。正直、それにいつ癌が再発、転移するかに怯える毎日、歳も歳だけに最期はどこでどのような末期を、連れ添った長きに亘って障害を持つ内と一緒に迎えるのか?残された時の淋しさ、それを考えると正直なところ不安と恐怖は募る。
ここまでカラ元気で頑張ってきたが流石に心身ともに疲れてきた。それの裏付けに表に出るのが億劫になり、何もする気が起きず、遺書もエンデイングノートすら書き置く気にもならず、ただ、ひたすらベッドで横になっているだけの愁訴な日常がある。
折しも、ネットで妙な記事を目にした。
「死期が近づくと現れるスピリチュアルなサイン」として、
などが挙げられるそうだが、この中にいくつか身覚えのある項目がある。
時として季節の変わり目にはこうしたメンタル面での乱調があるようだが、特にがん患者は治療や薬の副作用によるホルモンの変調によることが指摘されている。どんな強い精神力を持った人間でも当方のようにこれだけ長い時間大病と付き合わされると、さすがにネガテイブな凹んだ人生観を持たざるを得ない。
めまい、ふらつきに卒倒し頭を強打することも何回か?一時は救急車で搬送されたことも、確かに自分自身でもここまで体調の不良や変調を来すと尋常ではないことが解る。
どうやら古希を過ぎてから人生の季節の変わり目(節目)を迎えているようだ。ここは、歩みを止めてしばらくじっくり休むことにしよう。これが吉と出れば良いのだが。