表があれば裏がある。殆どの場合、表に浮かび上がったことをマルッと信じることは少ない。専門家だろうが、先生と呼ばれる方のご託宣であろうが、そんな時でも「いや待てよ!ほんとうにそうか?」、猜疑心と疑りの目で相手を見てしまう癖が中々抜けない。
こうなると、自から世間が狭くなってしまうことは百も承知の介だが・・・
さて、「裏(付)を取る」とは、証言や情報などの真偽を別のソースで確認するという意味の警察や報道機関の用語だ。最近あてにならないネット情報の氾濫により、「裏を取る」作業の重要性は高い。だが、その裏付け情報がまたネット情報だったりするから、余計に厄介なことになる。
それに、「裏を突く」といった言葉もある。予期せぬことを突然に、相手の心とは裏腹に、ここには互いの妙な心理戦がある。例えばジャンケン、最初はグーと言いつつ相手はグーを出すかと思えばパーを出してくる。
だから、ここはコチラも「裏の裏を取って」、チョキを出すとジャンケンに勝てる。汚い手口だが世の中そんな現実が大いにある。人が良いとケツの毛まで抜かれてしまうのだ。
この「裏を突く」の語源は戦の折に兜や鎧で万全な体制で及んでも甲冑や盾などを槍などで突かれて大将の背中まで槍先が到達することに由来してこの言葉が産まれたらしい。
何処のチャンネルを回してみても毎日も朝から晩までサッカーW杯関連の番組ばかりで、閉口している。当たりもしない解説者がいい加減なことばかりを宣わっている。
サッカーファン以外から各テレビ局に番組編成の苦情が多く寄せられているらしい。それも一理ある。デフェンスを上げ過ぎて相手チームに裏を取られて失点を喫してしまうことも多い。
だから、「裏の裏の裏を取る」か。「裏の裏の裏の裏を取る」かだ。だったらそれは表なのかそれとも裏なのかか、頭がややこしく眠れなくなる。