Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

いよいよ来たかあ!

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 どうも最近の世界の動き、世情や自然災害を観ていると、今年は余りいい年(寅)ではないような気がしてならない。これまでトムラウシなどの北海道の山々と宮之浦岳だけは行き損ねたが、それ以外の日本百名山は殆ど制覇した。知り合いは百名山を踏破し現在日本百名山紀行を執筆し好評のようだ。

 

 また、この間フルマラソンも10回ほど挑戦したPBは3時間24分と若かりし頃を思い出す。そう振り返れば結構贅沢でピチピチト生き生きした人生だったかもしれない。

 

 時に、日本の国土は世界の400分の1にも満たないが、火山活動は噴火も含め世界の一、二を争う。火山密集と云えばスゴイ!それに地震、台風や集中豪雨も重なって災害列島と云われても仕方がない。尤も熱海の伊豆山で起きた土砂災害などの人災を含めると毎日どこかで何かが起きている。

 

 果樹泥棒や野菜泥棒、それに最近はガードレールや側溝蓋、庭先の植木やペットまでもが持ち去られている。一時、橋げたやトンネルの銘板の盗難被害が相次いだがここに来て自家用車も含め窃盗が後を絶たない。こうなると世も末だと思えてならない。

 

 話しは戻るが、百名山で劔、立山安達太良山阿蘇山、それに御嶽山浅間山と活火山を登ったこともあるが、得てして地獄谷とか殺生原の地名があって噴煙が今でも昇っている脇を恐る恐るお山をお邪魔したことがあった。それが阿蘇も木曽の御岳もここに来て火山警戒レベルが引き上げられた。

 

 時に、昨日のニュースでは那須殺生石が割れたとか・・何か不吉な予感がする。ここも硫黄のにおいがただよう荒涼とした所にある。昔から「白面金毛九尾の狐」にまつわる伝説上の名所旧跡であって、全国的に知られている。

 

 ご存知の方もおられようが、「九尾の狐」物語は、平安の昔、天竺(インド)、唐(中国)から飛来して来た九尾の狐は玉藻の前という美女に化けて宮中にもぐり込み鳥羽院の愛する妃となった。

 

 鳥羽院はその美しさに魂を奪われ日に日に衰弱し床に伏すようになった。やがて陰陽師 の安倍泰成が正体を見破り、狐は逃亡した。そしてここ那須野ヶ原において、人や家畜に大きな害を及ぼした。そこで朝廷の命を受けた、上総介広常と三浦介義純が狐を追い詰め討ったところ、狐は巨石に化身し、毒気をふりまき、ここを通る人や家畜、鳥や獣に大きな被害を及ぼした。

 

 やがて室町時代になり、源翁和尚がここに来て石にむかって一喝すると、石は三つに割れ狐の霊はどこかに去ったが毒気は今猶発散している。物語はこのように、インドや中国、日本にまたがる3500年に及ぶ雄大な歴史背景を持ち、美女や妖怪、貴人などが登場し怪奇でスケールが大きいのには驚かされる。

 

 松尾芭蕉もここを訪れ「おくのほそ道」に、「石の毒気いまだ滅びず、蜂蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほ程にかさなり死す」と書き、「石の香や夏草あかく露あつし」との句を残している。なにかイヤーな一年になりそうだ。妖艶な九尾のキツネにつままれぬ様、このタヌキオヤジも用心せねば・・・「転んだあとでいくら杖を突いても役には立たぬ」。