毎朝、仏壇に向かって手を合わせる。今でも田舎に帰れば親父やお袋に会えそうな気がしてならない。逝ったその日、死に目には会えなかったが確かに足を触ると温もりがあった。
何故にこんな話をし始めたかというと、最近やけに救急車のサイレンがケタタマシイ!救急搬送の病院が患者を受け入れ始めたのかそれは定かではない。が、明らかにここに来て搬送が増えた。
その場で亡くなる方もいれば、それは長い闘病生活を経て天に召される人もいる。くだらぬユーチューブ番組も多いが、中には涙を誘うドキュメントもある。長い同棲生活の末、やっとプロポーズに漕ぎつけた若いカップル。
娘の結婚式に流された亡き父のビデオレター。一緒に部活に励んだ級友の旅立ち。人の世のお別れは、数なのか、それともかけがえのない人を失った哀しみなのか良く分らない。
先日、動画を見て泣かされた。結婚して2年も経たずして、幼子を残したまま亡くなった若い奥さんとの思い出を綴った搬送、葬儀までのドキュメントだ。次から次へと流れるテロップに複雑な心境になった。
若いとは、素晴らしいことだと思うのだが、こうして奥方を突然死で亡くされた夫の気持ちはいかばかりか・・。これから先、男手ひとつで娘さんを育てていくという。世の中は不条理の連続だ。こんな人々に少しでも温かい日差しが差せばと、心から願う。