Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

記憶(メモリー)

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 追憶ともいう。映画も良かったが得てして「記憶」というものは、苦かった経験、辛かったことしか脳裏に浮かばない。昨日の献立メニューや愉しかった「思い出」はさほどではなくあっさりと忘れ去られている。辛く来るしか経験ほど忘れることができない。ただ、マラソンや登山「記録」山行録)だけはマメに残してある。

 

 中学校の入学、卒業式なぞの「思い出」は全く記憶にはないが小学校の入学式のことだけは今でもはっきり憶えている。校庭で集合写真を撮った時、後列は父兄が並び新一年生は椅子に座りながらの写真撮影だった。

 

 そのとき緊張したせいか、撮影中に「お漏らし」をしてしまったのだ。母親にも担任の先生にも言えず、ずーと黙って隠していたことを鮮明に覚えている。でも、卒業式や中学校時代の修学旅行なぞ全く記憶にない。

 

 危ういこと、親に叱られたこと、隠し事やケガや事件を起こしたことや都合の悪いことなどはハッキリと頭に焼き付いているのに、人間の脳構造は都合が良かったことはすぐに消え失せるが、辛い目に遭ったことは刷り込まれたままのようだ。

 

 ただ、最近は幼った頃の懐かしい風景が思い出され、亡くなった人もたびたび思い出されるようになった。こうしたことを家人に伝えると、一日中ヤルこともなく寝たきり老人のような生活をしているからそうなるという。

 

 そんななかでも、歳を取ったせいか、最近、多く夢見るのは数少ない「スイート・メモリイーズ」だけだ。