最終章では、大島氏やご家族にも側面的な支えやサポート心の支えとなった緩和ケア医療Drである「こまち先生」を御紹介しておきたい。
延命治療、緩和ケアに在宅医療。どれをとっても本人もご家族にとっても、難しい局面を迎え、判断や決断をしなければならない時が必ずやってくる。
それはかなり先のことかも知れないが、老若男女、地位、職業を問わず誰にもその足音が近づいてくる。先日も亡父母のかかりつけ医だった先生が40歳の若さでガンで余命1年もせずに命を落とした。こればかりは「医者の不養生」などといっては笑えない話だ。
その間、ガンは静かに体を蝕み、時に元気や快復するに見えても長い坂道を下るようにゆっくり、ゆっくり、そろりと体は衰弱し最期は悶え苦しみ果てていく。起点が発病、発見時だとすると亡くなる時は正に今生におけるその人の終点そのものだ。
この起点と終点の限られた時間をどう過ごし、どう生きるか、そしてどう振舞ったかによってその人の生きざまが浮かびその人の人間的価値や魅力が判る。もっと言えば、「人はどう生きるか」ではなく「どう亡くなって(去って)いくか」が、本来のその人の生きざまなのだろう。
最終章にあたり、 改めて故大島康徳氏を偲んで 合掌
(ご参考)
(緩和ケア医「Drこまち」〜生きるをささえる〜さんのブログ。)
https://profile.ameba.jp/ameba/jirokomachi
・(プロフィール)