やたらと、亡くなった連中が夢枕に出てくる!ようになった。バーチャルリアリテイ(VR)
インキや辛気になったせいなのか 最近の夢枕には、かつての同僚や先輩が随分と登場する。
しかも生身で、そこにいるようにさえ会話を楽しんでいる。まるで、亡くなかったことがウソの様で錯覚の世界にのめり込でいる。
時には、大騒ぎをしたり、寝言をハッキリ言ったりするようだが、どうやら自分自身でも就寝中に薄っすら自覚はある。
場合によっては、自分の(大)声で目を醒ますことだってあるのが不思議だ。
それにしても、従弟、従妹や親兄弟や親戚までもの亡くなった人がフルキャストで登場してくる。しかも現実か夢かの区別が付かないのでまさにVR。
挙句に、昔くらした台所やちゃぶ台にお袋や、親父までもが一緒に飯を喰っている。ヘチマの棚の下で、行水をしながらヘチマ油の一升瓶を眺めている自分がいる。
それに、カマドで火をおこす自分や、七輪のうえでサンマを焼くにおいもこぼれてくる。
夏には蝉しぐれ、冬には電線がヒューひゅう―と鳴り、トタン屋根がバタバタとめくれる音で目を醒ます。
蚊取り線香の香りに蚊帳の寝床、今となっては懐かしい思い出だが、いよいよお迎えがそこまで来たのか!と、覚悟は決めている。