Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

ハンコを押してネクタイを締め上げる

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 ハンコ行政もこれまでの慣習も終わらない。区割、地域割りや縦割り行政がなくならなければハンコ行政は永久に終わらない。

 

    婚姻届に、離婚届、銀行届に、契約書。表彰状、通信簿、辞令に本人確認のための各種申請書や遺言書など。

 

    細かい話で恐縮だが、子どもの夏休みのラジオ体操の出席印。大体あの狭い印鑑欄に輪番でご担当する年寄りらのナメクジの這ったような判別不能なサインでは解読不能

 

    それにこれをわざわざ電子化しデータ入力するのは至難だ。それとも、これをICカード化するのか。費用対効果を考えれば如何なものか?

 

    子どもにとっては、夏休みが終わり出欠表を持って鉛筆やノートなどの皆勤賞を頂くのは大人以上に楽しみだ。それをチェックするには担当者二名程度。煩瑣な賞の配布の配布を考えれば、ここは三文判の方がはるかに効率的だ。

 

 格好の良いことばかり言っているが、各省庁やお役所のシステムも含め、統一した横串的な措置を取らない限り、ハンコ行政は変わらない。尤も、いまさらそんなことできるわきゃあない。

 

 百金の三文判市川大門の先六郷町のSさんは、ハンコの手配師だ。多くの注文を取り付けて来ては、地元のハンコ製造業者に中間マージンを抜いて割り振るお仕事だ。

 

 特に卒業記念、社会人として入社するシーズンにあっては、大量の受注が入る。よくスポーツ紙にも広告が掲載されているアレだ。

 

 大体、銀行印、実印、社用印や一般印等を区別して使う必要はない。むしろ、しっかりとした印鑑の保管や管理の方が大事だ。

 

 先に長崎県知事、県連が東京の自民党本部にハンコ行政・省略に異を唱え陳情書を提出した。勿論、地場産業であるハンコ業者を守るためだ。

 

 とわいえ、その一方で県庁内では10月以降もノーネクタイを認める「ビジネスカジュアルウエア」で勤務のお達しが県庁職員に対して発出された。これを巡って、郡内織物の産地、富士・東部地域の織物関係者らが猛反発。

 

 つまり、以降も本庁、出先、警察、県立学校などの教育機関や関連施設を含めると悠に12,000人を超える職員が従事している。男女職員に限らずネクタイやスカーフをする必要がないからだ。

 

 ひと時450万本も製造していたネクタイは、140万本にまで激減。同じ地場産業に対する対応が全く異なる。

 

 片やハンコ業者は保護されネクタイ業者は苦しめられる。このチグハグ感は、県外から見ていても不思議な光景にしか映らない。