Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

闇の請負人

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    嘱託殺人、安楽死尊厳死の境界は微妙だ。先日の事件、聞こえがいいが一方は厚労省の医師認可に関わる仕事をしながら、その片割れは、海外で医師免許を不正取得している。ここに同期の医師同士の妙な関係が生れてくる。犯人の一人の医師(DR.山本に大久保)山本は鬱病厚労省退官後も自殺願望が強く、「死にたい」とよく元国会議員の妻に漏らしていたようだ。

 

     この事件の概要は、大久保愉一(42)山本直樹(43)が昨年11月、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病、ALS(筋萎縮性側搾硬化症)を患う京都市の51歳の女性の依頼を受け自宅に出向いて薬物を投与し殺害。その後、半年以上もかかって最近嘱託殺人容疑で逮捕された事件だ。

 

   この女性に投与された薬物は、海外の安楽死を認めている国で使われる睡眠薬。この睡眠薬が、チューブで胃に栄養を直接送る「胃ろう(当方も術後食道も胃が無くなったから経腸管と云われていた)」から投与された。以前から犯人の一人が「高齢者を枯らす」と云い放っていたのも、「津久井・やまゆり園殺傷事件」と全く同じ構図だ。

 

  このため、被害女性は急性薬物中毒で死亡。体内から検出された薬物の成分は、鎮静効果などがあるバルビツール酸系睡眠薬だったらしい。この睡眠薬、大量に摂取すると死にいたることから、安楽死を認めている国の一部では同じ種類の薬が使用されているものので日本では「向精神薬」に分類されるも市販はされていない。こういう内容が詳細に報道されると模倣類似事件が拡がる危険性がある。薬剤名まで公表するのは如何なものか?

 

 膠原病、ALSにエリテマトーデスと世には数えきれないほどの難病もあって、治療薬も治療方法も確立されていないのが現実。ニセ医者の海外での医師免許取得。それにつるんだ厚労省の許認可権を持つ医系技官。チャンコロ・ウイルス関連で日々患者のお世話をしている医療従事者のご苦労とは雲泥だ。この事件「必要悪」とは言わないが。この事案に限らず官民、政財界やプライベートにおいても確実に闇の請負業(人)は存在する。

 

 延命措置のために一度人工呼吸器を装着すると、今度は装置を外す(死亡)ときに殺人ほう助罪に問われることになる。だから装着着脱の判断は実に難しい。延命、尊厳死安楽死。被害女性の父親がコメントしていた。容疑者の嘱託殺人に対する怒りを前提にしつつも「彼女の本心を想うと複雑な心境だ」と答えていたのが生々しい。「一体、本音はどうだったんだろうか」とも思う。

 

 その昔、某B/KのN為替課長、20代未婚の娘さんが脳腫瘍で入院。その時、県立中央病院で落胆した親御さんに何度かお会いし、言葉も交わした。でもその後の父娘の行く末が分からないのが残念だ。生きる権利と死ぬ権利。難病患者の今を、最近TVに出ずっばりの二木芳人氏の三男(岩手医大生)は何とコメントするか。