Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

もう一つの閉鎖性

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     新型コロナウイルスの影響で人に会うことが制限され、各地の「訪問支援」などのひきこもり支援が難しい局面を迎えている。リーマンショック後に、再びひきこもりが増えたが、今回のコロナ危機でも同様のことが起きているという。支援者間でも危機感が増幅し、支援継続や繋がりを維持できるのか?難しい局面を迎えている。これは長くて一発解決とはいかない悩ましい問題なのだ。

 

     先日、犬HK「クロア現代」で、国内に100万人ともいわれる、ひきこもりとコロナ禍がその問題を一層難しくしている生々しい現場ルポが放映された。番組では25年ひきこもりを続けている45歳の息子を70歳代の両親が今でも世話をしている状況が紹介された。母親の「万策尽きた!」の一言に、問題の根深さを物語る。

 

     引きこもりは男に多いが20代の女性もいて、その子は母親から縁切りの状態。生活保護を受けながらも、このコロナ禍で職が見つからない。その一方、両親が貯金、保険や年金を取り崩して2千万円もの支度金を用意して「支援施設業者」に我が子を託すも、この業者が破綻。息子は余計に見捨てられた思うも、業者破綻で自宅に出戻り事態はさらに深刻に。これに対して、高齢のご両親は「手元資金もなく、このままでは、一家心中しか手はない」と云わんばかりだった。

 

これに地元「山梨中北保健福祉事務所:指導員・芦沢茂喜」が現場ルポや、生出演を通じて、解決のヒントを伝えていた。お子様の引きこもりでお悩みの方はご参考に一見を・・・。

 

(事務所所在)

    住所:〒407-0024山梨県韮崎市本町四丁目2-4北巨摩合同庁舎1階

    開庁時間:月曜日~金曜日(祝日は除く)午前8時30分~午後5時15分

  

(芦沢氏からの助言)

     戻ってこない過去でも、分からない未来でもなく「ひきこもっている今」を認める  こと。原因探しや変化を求めることから降りて、本人、家族が周りとの関係に悩みな がら折り合っていく過程に伴走すること。家族支援、個人支援、集団支援、就労支援、10代のひきこもり、高年齢のひきこもり……「ひきこもり」を解決し関係を終結させることを目的化するのではなく、なによりも関係の継続を目指し大事にするのがソー

シャルワーカーとしての務めだ(「BOOK」データベースより)。

 

(履歴)

     ソーシャルワーカー(精神保健福祉士社会福祉士)、第1号職場適応援助者(ジョブ

コーチ)。国際医療福祉大学医療福祉学部医療福祉学科卒業、東京都立大学大学院社会

科学研究科修士課程(社会福祉学)修了、信州大学大学院社会政策科学研究科修士課程(経済学)修了。山梨県内の民間精神科病院等での勤務を経て、山梨県庁に入庁(福祉職)。

中北保健所峡北支所、精神保健福祉センター、峡東保健福祉事務所を経て、現在は中

北保健福祉事務所に勤務。