Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

ピアノ売って、チョウーダイ!

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 ついこの間まで、もつ煮の「こてっちゃん♪」CMをしていた財津一郎「タケモト・ピアノ」のキャッチコピーだ。彼は今でも元気にしているのだろうか?だって、今日はもう七月の三日のアップルパイ。

 

    さて、今日は標題の「頂戴」について考えることにした。実はこの言葉には二つの意味がある。一つは、「もらうこと、もらって飲食すること」で、もう一つは「与えて、売って」との意味があるようだ。だから、タイトルはそれに「売って」に「頂く、戴く」が重々と重なるからクドイ響きとなる。

 

     ご専門家のご意見を拝聴すると、「売って、頂戴っぃ!」という表現自体は、一般的には「それが欲しい」と解釈できるものの、「頂戴・する」となると、「もらいたい」ではなく「もらう」、「もらった」と強行的な意思が感じられるとある。

   

   個人的な感覚だが「する」を付けずに、「チョーダイ」だけを捉えても、アクセントのつけ方によって意味合いが全く異なる。強調点を後ろにすればするほど、甘えたおねだりの色彩が強くなるような気がする。「もう、あなたって人は甘えん坊だから仕方ないわ・・ね!」てな、お相手との間は甘い雰囲気にもなる。

 

    時に、現役時代部下と会食をした際、部下は「食べます」から始まって「頂戴します」を平気で使う奴等が多かった。ここは上司に敬意を表して「いただきます」が正解だろうに、今思えば「お召し上がりますか」のとの言葉の知らない連中が意外に多かった。

 

     ただ、これほど多様な意味を持った言葉もあるまい。謙譲語、桂子に敬語、尊敬語に丁寧語と・・。神社で神主や坊主などがが「もらう」ことを表す時には「頂戴」に変えて「お納めになる」を用いる。

 

    さて、こうなると、この言葉を使う時は難儀だ。しからば、語尾に「ですます調」を付けて「ます」をつければなんとかサマになりそうだ。例えば名刺交換、電話連絡や契約書の締結の際にでも「(お名前や肩書を)頂戴いたします」とすれば、少なくともお相手の皆様は気分は害さない。

 

このフレーズ、お相手のご事情を聞く時にも重宝だから、ビジネスに限らず、ご近所や父兄会や夫婦関係等で言葉に行き詰ったら「頂戴します」の最後に「助かります」のダメ押しフレーズを付ければ、これこそ殺し文句!!

 

 これでダメなら「いただく」「賜わる」「拝受する」を用いると、グッドお相手に対する心象も良くなる。

 

    ところで、皆さん、最近、お近くで「頂戴!」とのフレーズを聞いたことありませ~んか?