Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

そりゃあ、鷺だ。

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 昔から、サギは白鷺といわれるように、「白い」と決まっていたがこのところ黒い鷺を見かけるようになった。つい最近、男女ペアが飲食店に入るなり、高額なオーダーはするものの「座席が汚れていて、高級バックが汚れた(汚れた個所は見せない)」とクレームをつけては、クリーニング代と称して店から数千円から数万円をだまし取っていたとの報道があった。

 

 このペアは元々夫婦ではないらしく、とうとう張り込んでいた捜査員に現行犯逮捕された。しかも相当の前科や余罪があるようだ。手口はランチタイムや混雑時を狙って、女がクレイマーで男がなだめ役を演じる。この手口、馬鹿高い歴史書籍を会社に押し売りする手口と全く同じだ。一方が強気に恫喝するとその相方がなだめ役に回る。漫才のボケとツッコミのパターンだ。

 

   そして飲食代はもとより慰謝料を請求してはドロン。でも、こうした店に狙いをつけると、味をしめてその後何回も同じ手口で詐欺を働くという。

 

 ここからは、徳兵衛夫婦が目撃した実話。行列ができる程の隣町のとある「とんこつラーメン」で有名な名店「てらっちょ」のカウンター席。やはり、ここでも仲の良さそうな中年のカップルが談笑しながら、食事も終盤、突然、女性が大声で叫ぶ。「ねえ、やんなっちゃうわ、ここに髪の毛が入っているわ!!」とラーメンどんぶりを指さす。

 このタイミング、必ずと言っていいほど、殆ど食べ終わった頃を見計らってクレームをつける。

 

 男「どうした!」と何気に呟く。「いいじゃないか!無理にしたわけではないからなー!」と女を嗜める。当然店側は店長が平謝り。お代は取らないまま、楚々とペアは店を出る。出た後に、この徳兵衛、店主に訊いてみた。「酷いですねえ・・」と。すると店主、新顔客に入店の時から「アヤシイ」と読んでいた。つかさず「毎度のことですよ・・。」旨い店を見つけては、二人で訪れては味をしめる食い逃げ詐欺だそうだ。勿論、店側は「お代は結構ですから、もう一杯作り直します」と申し出る。

 

 最後に店主が面白いことを云った。「お客さん、鷺、サギは白い鳥だと思っていません?」、「中には黒いサギもいるんですよ」と。この徳兵衛「あ~っ、そうなんだ。知らなかったわ!」。「旦那、見事に騙されましたな!黒いサギなんている訳ないでしょ、まんまと乗りましたな。それこそ黒い詐欺ですよ」。

 

 「オミゴト、一本取られましたな!」店のオヤジ「お帰りは、どうぞお気を付けて・・」だとよ、とみ秀吉。