Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

出自

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 「でじ」とは読みません「しゅつじ」と読みます。「出汁」は「でじる」ではなく「だし」と読みます。出自とは人の出身や人となり、血統や物事の出処を意味する。これを英語でいえば、DESCENTE。そうですあのスポーツメーカーブランドデサントなのでありんす。

 

 算数でいえば分数、分子が自分自身であれば、分母が出自に当る。だが、ここで「ちょっと待ったぁ~!」なにもかもそうだが、この分母というか母数の取り方によっては分子の位置づけ、意味合い、分数割合が全く異なってきてしまう。

 

 何を申し上げたいかというと、例えば三人家族の親子関係で考えてみよう。両親は夫婦だから、生まれた男の子は父系と母系両方の血統を継ぐ男児だからといって出自(背景)を父方だけに限ってしまうと、その子の能力、性格や仕草、癖などのすべては「父系の血(1/1)がそうさせている」といくらでも理由付けができる。母系の血筋を無視して1/2といた理論を排除することができる。

 

 もっと、解り易くいえば、分母や母集団の取り方によっては、いくらでも誤魔化しが利くのだ。山梨県の人口は野猿や鹿の頭数より少ない80万人そこそこ。都民はこの約18倍にあたる1400万人だ。今回のチャンコロ・ウイルスの県内感染者数は71人(6/16)だから県内の感染率は0.00875%となる。だが、これを都内ベースで換算すると県内の感染者数は18倍の1,260人ということになる。このように母数(分母)によって見方が全く異なる。結果、判断を誤まらさせ、多い少ないといった心象操作もできる。

 

 いまや新宿歌舞伎町のホストクラブが狙い撃ちだが、検査の検体数を公表しないから、分母が何店で何人分が分母となっているのかが分からない。検査対象となる分母のサンプル数が50人と100人では陽性率は倍近く違うことになる。仮に感染陽性者数を20名とすると、前者(50人)のケースでは感染率40%、後者(100人)では20%となる。このように発表者側の都合だけで操作は自由自在だ。

 

 これに惑わされるのが、受け手側だ。そもそも、なんで、ホストクラブ限定でなおかつ、その店には濃厚接触した客もいた筈だ。それにホストには家族もいれば知り合いも、また外食もするというのに、何故か検査対象をホストだけとしている。西村大臣「感染者は無症状だから感染力は弱い」と無責任に放言する!同じ飲食業には一切触れず。都区内、新宿、東口、歌舞伎町、ホストクラブのキーワードで印象操作しているのだ。逆に、銀座、赤坂、六本木のホストクラブやキャバクラは安全だと云わんばかりだ。

 

 これを、毎回毎回、知事が「夜の街関連」と、このフレーズに全部おかっぶせ、アラート基準もあいまいに、足元は知事選しか眼中にない。とうとう最近は「接待を伴う飲食」という訳の分からないフレーズまでも使い始めた。都民は知事の言葉遊びに弄ばれている。

 

 これに惑わされ、聞かされる側は、いつの間にか「夜の街は危なく、特に新宿はデインジャラス」といった意識が刷り込まれる。その煽りを受けて駅の反対側の新宿駅西口「思い出横丁」への人出は一向に回復していない。ここで泣(鳴)いているのは店主と閑古鶏だけだ。