「芸は身を助けるほどの不仕合わせ」
こうした会社には手蔓やコネクションがあって、放送各局の役員、番組プロデユサーはもとより、スポンサー探しや政治屋さんらの番組出演依頼まで業界や政財界の裏事情をよく知っているので話は進めやすくまとまり易い。
で、一番使いやすいのが、お笑いタレントやピン芸人の使い勝手がいいらしい。お情動を云えばのぼせ上がるし、調子にも乗りやすく、笑いも摂れるしとりわけ主婦層や若者にもソコソコの人気があると、番組制作コストは安く上がるうえ、視聴率も摂り易い。
なにせ、CMスポンサーや番組スポンサーに対する番組視聴率には絶対的な価値と説得力があるからだ。
この手にまんまと術中にはまるのが、頭の軽い連中だ。彼らは芸能(脳)人ではなくただ脳がないだけの芸人だ。だから、高座や演芸場で彼らの落語や漫談、漫才を聞いたことがない。それに映画監督らを役者や映画俳優と持ち上げるものだから、その気になって俳優気取りだ。「雨上がり」の宮迫、「チュートリアル」の徳井、「スピードワゴン」の小沢に「TKO」の木下等々みな同族だ。
歌舞伎役者、芸人や落語家は「芸を磨き」、「芸があってこその本物の芸人」、その昔、小さんや圓生などテレビ出演は苦手にしていたし、徳兵衛の若かりし頃のフォークソングシンガーや反戦歌手はTVで歌うことは矜持に反するとばかりに出演を拒絶していた。最近では朝ドラ「なつぞら」のテーマ曲を担当したスピッツが年末の紅白出場を拒んだ。
ソコソコのギャラを貰って、豪華な家に住み、モデルや女優と一緒になって、子どもの「お受験」に奔走。飲み食い、海外旅行など勝手のし放題。彼らの若かりし頃のヤンキー、ヤンチャな姿、粗暴ぶりは、いまでこそとても見られたものではない。
人は皆、強欲で傲慢だ。その地位や財産は一世一代で自身が築いたものと勘違いしているようだが、一夜にして上げた人気の凋落ぶりは目を覆いたくなる。梯子はいつか外され、メッキはいつか剥げる。それこそ彼らが江戸時代から「河原乞食」と呼ばれた所以だ。
あの顔立ちで、アンジャッシュの性獣:渡部の番組降板も不倫が原因かは不明。続々、被害者が名乗りでる可能性もあって本人は今頃ハラハラ時計だろう。でも、にわか芸能記者のこの徳さん、もしや・・と、当方別件があると見ている。だからしばし、Iキャンストップ「追っかけが止まらない」。