Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

虚実ならぬ嘘実

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    ポピュリズム、迎合主義、偽を盾にした社会正義、世論誘導、印象操作などなど、これまでに厭と云うほど見せられ、訊いて来たりもした。最近起きた出来事で見てもそのことが良く解る。例えば、その第一点は、国家公務員法検察庁法改正のいわゆる「束ね改正法案」が突然に、今国会での成立が見送られたことだ。検事総長の定年延期が内閣の恣意でどうにでもできる改正法案に、悪乗りタレントはおろか、検察OBや日弁連までもが反対意思を表明した。

 

    こうした高まりを背景に安倍内閣はここにきて「掌返し」、「意趣返し」、流石に引き際は速い。いきなり束ね法案全部の成立を見送った。リツミン党の支持母体である自治労にとっては、国家公務員の定年が60歳から65歳にまで延長され、かつ、現役時代の報酬・給料の7割が保証されるという。民間では考えられない公務員ならではの破格の厚遇だ。

 

 この件で、実際に窮地に立たされたのは立民のエダの~ル代表。本音は検察庁法改正案だけを見送って貰えればよかったのに。官邸に先を読まれ束ねて見送られたものだから、枝野は今頃自治労から突き上げを喰らっているはずだ。代表の本音は「束ねたままでいいから与党に強行採決してほしかった」のに違いない。それ以上に官邸は国家公務員法改正の廃案をも決めてしまった。これにて全ては万事休す。

 

 これに関連して二つ目の黒川検事長のかけマージャン疑惑。黒川氏は辞め時も、その理由も探っていたのに違いない。一方立民は今度は辞職について無責任にも内閣の任命責任を口にし出した。徳兵衛、今回の不祥事は出来レースと読んだ。官邸寄りの姿勢に世論の反意を受けて、突然の理由なしの辞任では官邸も「善(是)」とはしない。そこで、考え出されたのが相応の辞任理由を画策するための三つ巴の裏シナリオ。週刊誌に報道されることを前提に「本人、官邸の意向に配慮し」、それに左のアカヒ、右の参詣に身売り新聞社もが一枚噛んだ。タイミング、背景を考えると麻雀面子として参加協力したのはあまりに巧妙な手口に見える。そう考えるのが自然だと思うのだが。家内には「そんなことあるわけない」と一笑に伏された。まあ、黒川氏本人は賭け麻雀を辞任理由に退官しても、予め官邸との間で懲戒処分なしに退職金満額支払いの密約があるから誰も腹が痛まない。

 

 最後に、21日の関西地方だけの緊急事態宣言解除。東京都を中心に南関東地方と北海道だけが見送られた。それでも第二波、第三波の到来を考えれば地方と云えども予断は許されない。長引く補償金支払いに喘ぐ財政保守派は何とか収束より経済再開に性急に舵を切りたがる。それに引き換え厚労・医療擁護派は解除宣言を時期尚早と云い張る。

 

   ところが、東京都の本音は別にある。GW明けの7日から2週間後の21日ともなれば、以降感染者数は確実に急増する。それへの対策にさらに負担を強いられることに拒絶反応を示した。だから「解除をして欲しかった」のに違いない。それを慮ってか政府は今月末までには全都道府県の解除に踏み切る。「国民の健康と命を守る」との威勢のいいスローガンなど、最初から掛け声倒れだったのだ。