Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

何故、なぜシリーズ(6-4)

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 その昔、水の抵抗と摩擦係数と浮力維持を徹底的に軽減する途に、メーカー、選手と大会関係者が凌ぎを削ったことが幾つもあった。それにしても今やアスリートはスポーツメーカーの先鞭と化し、何処も彼処こも、記録づくりのための広告塔に成り下がっている。

 

    マラソン大会や駅伝のTV中継然りで、ランニングシャツ、パンツ一枚とってもメーカーや所属チームの企業ロゴが入る。中継や実況も先頭集団に選手にいればこそ、メデイアが採り上げててくれるため、序盤こそ主役と勘違いして先走るアスリートもかなり多い。

 

    そのうえ、最近やらかしたのがナイキのピンク一色の「厚底シューズ」、これは曲者だ。これには仕掛けがあって、アフリカ系の選手がつま先で路面を蹴るのに対して、アジア系・欧米系人種との踵着地推力との競合があるのが現実。それに逆手に、ナイキがアフリカ・欧米選手のどちらでも対抗できるようにと商業第一主義に踵にカーボンプレートを埋め込んだシューズを開発したのだ。

 

    つまり、つま先で走る傾向のある南米やアフリカ大陸の連中は踵蹴りが苦手で、そこに目をつけた。敢えて商品品名は伏せるが、それが厚底の「ナイキのランニングシューズ」なのだ。この靴の踵には、反発係数の高いカーボン仕様の一種のスプリングのようなものが埋め込まれている。つまり、まるで、子どものポっピングポールやドクター中松氏が開発したお跳ね靴ようなものが仕込まれているのだ。

 

    これとは別に、過去、競泳の「トビウオ日本」に対抗して、各国ともシノギを削って水着の開発に専念した。結果的に摩擦係数が少なく浮力の高いスイムスーツが全世界中に広まり、至る処で世界記録更新となった。最終的にドーピンング紛いの水着着用との決断とのおっ達しで世界水泳連盟はこの水着での競泳を禁止にした。

 

    さて、人間が持つ本来の運動能力にスポーツメーカーが、何故ビジネスとしてここまでアマチュアスポーツまでに参戦するのか。ここに競技者本人が持つ力量と持久力や瞬発力にアヤが生じてしまう。学力に限らず本当の運動能力、体力や個人能力をも無視したチームプレイとは一体何かを考えさせらてしまう。もう、オーダーメイドの靴も、利権がらみのコマーシャリズムもいらないのではないか?

 

   親の躾の元、幼い頃からサッカーや野球それにスキージャンプ等に興じる子供たちも多い。いつの間にか、この世は歴史、本来の体育論やスポーツ精神論を脱してしまい、テクニカルな華やかなスポー科学論によって、一元的に、より「早く」、より「高く」や、より「遠く」を求めてやいしなかと、そう思うのはなぜなのだろうか。もう東京五輪はそこまで来ているというのに・・。ここまで過ぎたるブランド志向は一体何故だ、何なのだ!