Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

5年生存率

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 昨日から気にかかっているので、その続きをば。命を失くした後は名取裕子の「法医学教室」に任せるが、命を預かるお仕事は医療そのもの。ざっと思い浮かべたTV番組だけでも故田宮二郎主演の「白い巨塔」 に始まり、米倉涼子の「DoctorX」に、「JIN(仁)」、「Dr.コトー診療所」、「救命病棟24時」と続く。珍しい処では中居くんの「白い影」、「振り返れば奴がいる」や、観月ありさちゃん(お母ちゃんは救いようのないバカ女)の「ナースのお仕事」なども評判が良く視聴率を上げた。

 

 当方、最近再放送でハマっているのがガッキー助演女優(主演)の「コードブルー・ドクターヘリ救急救命」(舞台は日本医大北総病院)だ。前述のいずれの番組も生存率と云うよりは、視聴率でその番組の生死が決まる。余計な話だが、今月7日の20:00から不治テレビで「劇場版:コードブルー・・」が放映されるので是非お見逃しなくネ。

 

 さて、当方ひねくれた性格からここでチト妄言する。タネ明かしは後程にするとして、がん患者や高度障害を負った患者の治療目標値は、向こう5年までの生存率がデイールとなる。

 

    そこで、我流の分析。処置して1年生き延びた患者の2年目以降の生存率を、あくまで逆相反の仮定で以下に試算例を挙げると、5年後の生存率は70%(350%÷5年)となり、昨日ブログ掲載の当方の食道がん5年生存率に符合する。

 

    1年目:■■■■■■■■■■ 100%→100%

    2年目:■■■■■■■■ 80%→100%

 3年目:■■■■■■■ 70%→100%

 4年目:■■■■■■ 60%→30%

 5年目:■■■■ 40%→20%

 

   この生存率を前提に、それが仮に3年存命したとすると→の右値のように生存率が変化する。つまり、4年目以降の生存率が激的に低下して生き延びることが難しくなる。自分で言っておきながら、何か変だが「ナントもおっかねえ話だ!」。

 

 ここで、最後にネタばらし。この5年生存率なる算出方法は簡単だ。患者は手術中や入院中、もしくは退院して運なく突然に亡くなる方もいれば、治療が功を奏して5年、10年と病気ながらもお元気な方もいらっしゃる。結論から申しあげれば、この生存率はそうした個別症例を基に積算し、その中央値が5年生存率として算出されている。だから、5年生存率は患者の5年後の生存を担保するものでもなければ、保証するものでない。そこの患者さんも生存率に淡い期待は持たなぬようにと、自戒を込めて今日のブログを綴ってみた。

 

 でも、よくよく考えれば健康寿命平均と単純平均寿命とを比べて、わが国の長寿社会を語ったところでショウガナイよな。要は、病弱で健康をも維持できず入退院を繰り返しながら緩和ケアや終末医療をうけることなぞ、マッピラ御免だ。ならば、当方のご寿命は短くてもいい。