Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

リスペクト、散るるもなお桜!

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 ベスト4を賭けてのW杯ラグビー準々決勝の日本対南アフリカ戦。その前に大分で実施されたグループAのイングランド対フランスの試合にも鳥肌が立った。ご存知の方も多いだろうが奇しくもこの日は、Mr.ラグビーこと故平尾誠二(享年53歳)の命日でもあった。試合開始前の国歌斉唱の際にSH:スクラムハーフの流大(ながれ ゆたか)目が潤んでいたのが印象的だった。

 

    その中継映像を見て、ここまでくれば勝っても負けても褒めてあげたいと思った。草葉の陰から平尾も笑いながら「まあ、こんなところだろう!出来すぎだ!」と、日本のラグビーがやっとここまで辿り着いたことに、賛美を送っているのに違いない。

 

 日本のジャージをみて「エビマヨ」と茶化すバカな連中も大勢いるが、このジャージでアイルランドスコットランドに勝ち予選リーグの4戦を全勝したとは歴史的な快挙だ。

    さて、敢えて南ア戦の勝負の分かれ目を申しあげれば、前半のボール支配率は相手を凌いだが、モールとラインアウトスクラムでは南アが日本を圧倒した。後半は前半の2点の僅差に戦術を明らかに変えて来た南ア。フォワードを中心にデフェンスも日本陣内でのゲーム展開と日本をノートライに抑え込んだことがそれを証明した。

 

 ブレーブ・ブロッサムズ(勇敢なる桜の戦士たち)。予選に咲いた桜は、決勝トーナメントで見事に散った。満開の桜はいずれ散る、散り際の桜にこそ、その美しさ(美学)を訓えてくれる。今回のW杯で、それまでラグビーには縁遠かったにわかファンが、これほどまでに各試合を盛りあげてくれたのは、このスポーツの魅力が国内に定着したことを示している。

 

 それに他の各ゲームの終了に際しては、外国の各選手がスタンドに一礼する姿は、日本の素晴らしさ、礼儀、おもてなしやファンに感謝することの大切さを国内外に知らせたのではないか。野球、サッカーや陸上競技の人気も否定はしないが、これほどまでにガタイのでかい猛者同士が対戦相手と乱闘することも侮辱することもなく、フェアで人間の理性や優しさを体現、表現できるスポーツは他にはないだろう。

 

 ところで、聞くところによると千葉県のJR柏駅前にはパブリックビューイングが大会中開設してあるそうだ。そして全員が黒のジャージでニュージーランドを応援しているらしい。どうやらこの地はオールブラックスの今大会の事前合宿地だったようだ。そして驚いたことに、小学生も中高生も商店街に働く人々全員がローカルオリジナルの「柏ハカ」を舞踏する。その人気と熱さは市立花野井小学校の運動会や私立流経大柏高校の対外試合前でもご披露されているらしい。

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  裏番組の毎度毎度の野球の日本シリーズ、演技力、台詞回しがいつまで経っても「キムタクのまんま」が主演のTVドラマが一段と色あせて見えてしまう。勇気と生命力と感動を与えてくれた今大会。決勝戦までをも含め、来年の東京(札幌?)オリンピック、それに次回のW杯ラグビーフランス大会までは、当方、散るに散れ(死ね)ない。

 

   散ることは美麗だ。でも、このイベントで月刻みの当方の寿命が、少しだけ伸びたような気がする。これって昨日のブログアップの続きで「マジ、やばくねえ?」