Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

神がかり

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 誰がこんなストーリーを作っているのだろう。汗と涙と感動をありがとう。日本ラグビーの歴史を変えたゲームだった。これほどの試合展開を誰が予想したのだろう。開始開始直後のスコットランドの先制トライに「負けた」と思った。

 

 でも、試合はこれで終わらない、終われない。この精神がチームを一つにした。前半、松島のトライで追いついたのは、確かに大きかった。でも、基本は「押して」、「繋いで」、「早く」がこのトライを産んだ。華々しさより、美しさより、その根底にあるのは本物の強さだ。転んでも、躓いてもすぐに立ち上がり前に進むことの大切さを教えてもらった。

 

 ふざけたことを言っている協会副会長の清宮など、自分の手柄だと思っているようだがそれは大きな勘違い。すべては個々の選手意識とチーム力にある。ゲームの勝因は前半スコットを追い込んだのが良かった。これで相手の焦りを誘い相手の自滅を誘った。でも、これで終わる筈もなく、後半の猛攻に日本はよく耐えた。これもそれもフォワードがスクラムで押し負けなかったのが勝因だ。

 

 先制トライをしたハーフの松島やスピード感のある医者志望の福岡選手が「凄い」ともてはやされるが、それもそれだが、当方の見立ては違う。それは後にして、4年前の前回W杯南アフリカ大会で主催国の南アを駆逐し予選リーグを3勝1敗で勝ち抜けと思いきや勝ち点差でスコットランンドに抜かれた因縁の今回の試合。選手のモチベーションは相当だっただろう。次の決勝リーグは初戦でその南アとあたる。試合後半、前回勝ち点差で負けたスコットランドの選手交代とギャンブルを誘発し、堪えるに堪えたのが大きい。

 

 でも、こんなシナリオを誰が造っているのだろう。クライマックスシリーズジャイアンツの「丸」がセーフテイバントをして勝ち抜いた。と、野球界は大騒ぎだが、チョン出の張や金の解説はどうでもいい。

 

 さて、昨夜の試合4戦全勝の予選リーグの立役者、縁の下の力持ちは誰か?それは、ラインアウトの堀江とプロップの稲垣だ。彼らは感情や表情をあらわにしないがココロに持つのは他の選手を凌ぐだろう。それをリーチもチームメイトもHCも誰もが理解している。

 

 同じ関東学院大卒のチャラ男の小泉進次郎と違って、稲垣が神妙に云ったことがある「強くなければ生きて行けない、優しくなければ生きていく価値はない」と、でもそのときも無表情だった。そして昨夜の試合後のインタビューでも才能のないバカの一つ覚えのように応援ヨロシク」とは絶対に言えない、云わなかった。これを口にするアスリートほど頭が軽いのだ。そんな不愛想な男たちがこのチームを支えている。尤も試合開始前の国歌斉唱に黙とう、試合後の両チームが肩を抱いての互いを称賛。国際マッチでこれほどフェアで感動を与えるスポーツがあるだろうか。だからこそラグビーラクビーたる所以なのだ。

 

 昨夜の試合結果を受けて、しばしマスコミはドラマ仕立てでオモシロおかしく、感動物語として番組や報道をつなぐだろうな。それより、今日のスポーツ紙の入荷も遅れるだろうな。ゲットできたら、また写真を掲載しますね。