おい!そこのアベック!
これを💑と言わないことに歳を感じる。
御盆は、何かと妙な雰囲気に囚われる。弔問客やお寺さんが来たりとご接待も忙しい。
病気になったからか実弟夫婦も何時になく優しく、食事まで御相伴にあずかった。
そういえば、生前亡母が、しつこいくらい兄弟や身内の争いごとを嫌がっていたことを思い出す。
夜中にラジオ深夜便の番組で二万人ものがん患者を看取ったドクターのインタビューラジオを聴きながらふと、午前二時過ぎに目を覚ました。
玄関に誰かがやって来たような気がした。
誰かが来たのは確かだ。ふと、薄明かりのなか、網戸にアブラゼミとカナブンが止まっているのが目に入った。
亡き父母がお盆に仲良く帰ってきたらと確信した。
此処に戻って来たからそう思うのか多少センチになったようだ。
来年の御盆にも必ずや帰ってくると密かに心に誓った。