Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

あなた~ら、どうする(^^♪

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    マルクスサミュエルソンの古典、近代経済学を引き合いに出すまでもなく、経済や景気が良くなるとはどういうことかというと、資本家の搾取もそうだが生産と消費が循環すること、そんな風に言われている。そんなことは中卒の当方でもわかる。でも、どこかに「富」が集中すると、その何倍以上に世界や世の中のどこかに途轍もない貧困が生じ、その貧困を糧にその時々に「富」が増勢する。

 

 過疎を引き合いに出すまでもなく、人が集まらない人が寄らないとなると金を落とすこともなく消費は進まない。つまり人が集まりまたは集まらなくても、せっせっと買い求めれば消費が進み自然と景況は良くなる。通販やアマゾンで消費が進めば街角に店を構える必要もなくその便利さや手軽さゆえに消費は進む。結果、街の老舗や小売店は店を閉めざるを得なくなり、一握りの企業に利益が集中し「富」が分配されなくなる。

 

 されど、モノを運ぶ物流だけは欠かせないので、フェデックスヤマト運輸、佐川急便、ペリカン便や福山通運などの運送業者だけはやっていける。でも、コンビニも物流もそうだが、品出しや運ぶのは人の手、これが結局、給料の値上げ、ロボット営業や24時間営業の拒否にもつながっている。いうまでもなく、それは物流コストのほとんどを占める人件費が高くつくからで、そうしないと今や何処もやっていけない。

 

 百貨店に限らず、いまや大型スーパーやチェーン店は、空きスペースを地元市町村にただ同然に貸し出し、集客のために高齢者向けに憩いの場を設けるなど売り場面積を減らしながら店舗政策を見直し店の整理に走っている。それと云うのも先ほど言ったように所得に対する消費(売上)が一向に伸びないからだ。現実社会は、お年寄りの収入はというと年金受給しかないので、絶対的消費量は必然的に減る。一方、若者世帯と云えば、貯蓄もなく実質所得が増えないために消費が増えない。だから、景気循環は悪化し実感として景気が良くないと誰もが思うのはあたり前のこと。

 

    これは個人に限らず、企業も同じで将来不安のために貯蓄や内部留保にお金は遣わない。これが逆転すると金を借りてでも消費しようとする。これが行き過ぎると過去にエセ好景気と云われた「バブル景気」に繋がる。

 

    さて、最後にここで問題です。地元のスーパーでこんな売り出しがあった。「夕市」と称して午後5時過ぎになると通常1パック148円の卵が98円」になる。980円の買い物をして、これをレジで精算しようとすると「お客さま!このお値段は、千円以上のお客様に限って98円になります。このお値段でよろしいでしょうか?」とキャッシャーからお断りが入る。

 

    夕市の開始時刻午後5時?お買い求め額千円以上?この時刻とお買い上げ額を調整すれば如何様にでも売り上げは伸びなくても収支は好転する。さて、貴方は98円の卵パックと148円の卵、どちらをお買い求めになりますか?