Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

勝ち続けることの不思議(教訓シリーズ3-2)

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 スピードスケート女子の小平、スキージャンプ男子の小林、将棋の藤井、かつてのボクシングの具志堅等々、勝負の世界で勝ち続ける人たちがいる。しかも、一度や二度ではなく連勝を重ねる。定石、技術や勘所が分かっていれば、多少、能力は見劣りしても勝つことはできる。よく、初心者がビギナーズ・ラックとかいって偶然にしてプロ顔負けの勝利を収めることもある。

 

 でも、連勝はそうはいかない。「勝ち続けること」の本当の強さとは何か?一概に強靭な精神力や肉体だという意見もあるが、どうもそうではないらしい。本物の強さとは弱さではないかと思う。つまり、強さとは自らの弱さや弱点を知り尽くすことではないだろうか、そうだとしたら、当面2、3連勝はいける筈だろう。

 

 ところが、これが10連勝や全くの負け知らずとなるとどうだろう。本人の産まれながらの天性や才能で片づけてしまえばそれは簡単だが、どうもそうではないらしい。かといって、努力、研鑽、追求、反省でもないような気もする。

 

 だとしたら、それは人格か?人間性か?仮にそうだとしたら連戦連勝を重ねる人間は人格者で聖人君主のような人間で、心身ともに優れた人間でなければ勝ち続けられないことになる。でも、そんなレジェンドと呼ばれる誰しもが人格者であるとは思えないし、かつてのマイクタイソンのような「悪」でも容易に連勝ができた。

 

 本当の強さは自らの弱点を知ることでなければ、人格や性格でもないとすれば、ではそれは何だ!ひとつだけ言えるとすれば、「それは、自分に対して素直であること」だと思う。それもヨコシマナ気持ちや邪念を持つことなく「自分を素直に、誠実に見つめることができる人、負け方ではなく負けることの本当の意味を解った人」そんな人が負け知らずの人生を送れるような気がしてならない。

 

 ひとたび「おごり」や「邪気」を抱いた時にこそ、どんなに努力したところで勝負には勝てないだろうし、まして勝ち続けるなど到底あり得ない。

 

   これまでならともかく、果たしてこの先、当方は、「勝ちに恵まれるのか?」じっとわが掌を見つめる。「勝ち」を意識した途端、「負け」を喫することはよくあるお話だから・・・。