Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

カタルニオチル

f:id:koushuya:20190120000118j:plain


   そつなく無難にまとめるには、やり方がある。例えば、謝罪会見は、まず、深々と頭を下げて事態を起こしたこと、関係各方面に迷惑をかけたことに真摯な態度で外部に向かって謝罪する。次に事態が起きた原因の徹底解明に、組織を挙げて取り組むことを宣言。そして最後に、かかる事態が二度と起きないように再発防止に努めるとの決意を示す。と、いったところが集中砲火を浴びない妥当な会見だ。

 

 それに色々と質問がでたら「調査中」とか「警察の捜査中でありますので・・」とかわすのがいい。それでもだめなら「早急に第三者委員会を立ち上げ・・」ときて、「委員会の調査に対しては全面的に協力する」との意思表明をした方がいい。くれぐれも質問を拒絶したり、ボイコットするのは却って「誠意がない」と取られるので避けた方がいい。

 

 どうしてもコメントをしなくてはならなくなったら「~を検討したい」「~といった可能性もある」とか「~といった考え方もある」といったコメントを接尾に定型句として入れるのも良いだろう。決して煮え切らぬ態度と取られぬよう、本音、事実や真実が類推できないように不確実性的な要素を前面に出すのが発言の「キモ」だ。

 

 また、謝罪ではなくても当人の姿勢、方針や考え方を聞かれたときは、昨日も書いたが、くれぐれも「~は時代の流れ」や「わが方の資源不足が原因で~」あるいは「~は(競合上)仕方のない選択で」などはいったコメントは、それは組織の正式見解や所信の表明でも何でもなく、「逃げ口上」としかとられないのでこれも避けた方がいい。

 

 また、聞かれてもしていないことに対して、ベラベラといらぬことを喋るのも墓穴を掘るので気を付けた方がいい。その昔、サッポロビールの入社面接で、一言も喋らず寡黙を押し通した学生がいた。面接館が最後に「君は何を聞いても黙っているが、なぜそういう態度を取るのか」との質問に学生は、当時、三船敏郎がCMで使っていたキャッチコピーを引用して「男は、黙ってサッポロビール!!」と答え見事に同社の入社試験に合格したとの逸話もある(二匹目のドジョウを狙って、次年度に同社に応募した学生は二番煎じとの評で見事に不合格!)。

 

 似たような経験を当方もしたことがある。中学生時代国語の授業中、先生の質問に勇んで手を上げ回答したところ、トンチンカンの回答で正解は全く違っていた。そのとき国語の先生が一言いった。「キミ!解らない時や知らないことは無理して答えない方がいい。答えれば君が知らないことが暴露される訳だから、分からないときは黙っていたほうがいい。」「なぜですか?」との当方の質問に国語の先生曰く「黙っていれば、周囲は少なくともキミは正解を知っていると思い込むから、下手な口鉄砲はあまり撃たない方がいい。キミの持ち弾は余り多くないようだから・・・」、当方「・・・・」返す言葉もなかった。