謝罪・釈明会見をして頭を下げるシーンは、どこの世界でも毎度のことではあるが、とにかく屋根瓦が傷んだ(頭の禿げたおエライさん)方が多いこと、多いこと。こうしたおエライさんに限って土台や基礎(下半身・股間)だけはヤケに強い。今日は禿げオヤジと同じような薄っぺらい最近のテレビ番組について一考してみたい。
テレビドラマと云えば、主演は一流の役者ではなく、ほとんどが三流タレント、お笑い芸人や若手アイドル歌手が得意顔で主役を張っていて、下手なセリフ回しでつまらぬドラマ番組を延々と続けている。こんなつまらない番組を一体だれが視聴しているのだろうか。
それに小便臭さが残る中高生を集めてのロリータやアイドルグループ。それにオカマとお馬鹿タレント、元ヤンキー、暴走族上がりや錬度の低いド素人芝居にウケ狙いだけのカラ芸と音痴な歌唱力。それを追っかけ廻す頭の構造が計り知れないモヤシファンと追っかけオタク軍団。
その昔、役者でいえば山田五十鈴、沢村貞子、京マチ子や太地喜和子、宇野重吉や志村喬、歌手でいえば島倉千代子、こまどり姉妹やザ・ピーナツの時代を懐かしむのはこの徳兵衛だけなのか。
とりわけ、鼻をつくような、にわかコメンテーターには腹が立ってしょうがない。誰でも言えるような耳障のいいコメントの連続に他人のスキャンダルにまことしやかな正論を吐く。そのうえ専門家とはいっても番組の御用専門家ばかりだ。だからテレビ番組はますます薄っぺらくなっていく。製作者やプロデューサーはスポンサーや視聴率ばかりを気にして「もの(番組)づくり」に対する矜持や主張が全くない。だから、この徳兵衛、TVで見るのは「小さな旅」くらいでワイドショーもバラエテイも歌謡番組もほとんど見ない。
どこの役所でも、会社でも、学校でも、どの組織でも、そしてどこの地域でも同じような薄っぺらい世界が広がっている。批判、反感や炎上を恐れ無難でチマチマとまとまってしまう事なかれ主義の人間があまりにも多すぎるのがその原因だ。このままではますますテレビ離れと業界離れや組織離れや地域離れが進むに違いない。
「言ふべきに匪(あら)ずんば言ふことなかれ 由(したが)ふべきに匪ずんば語ぐことなかれ」。つまり、「言うべきでないことは話すな。理由のないことはみだりに口にするな」ということ。「雉も鳴かずば撃たれまい」「出る杭は抜かれる」が今の時流なのだ。
(豆知識)
昨日のブログの文中「ゴボウ鼻」について、お問い合わせがありましたのでお答えします。鼻汁の一種ですが水のようなさらさらした鼻水ではなく、まるでゴボウが二本垂れたような粘着性のある鼻汁をさします。地元では「ゴボウッパナ」といって、とくに貧しくてもやんちゃな子供の鼻汁を指してそう揶揄します。