Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

発病所見

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  また、渡辺淳一か?と思う方も多いでしょうが、『孤舟』という小説を読んだことがあれば、どなたもが解る筈です。当方も、実際にこうした問題に直面した。滅私奉公のように身を粉にして捧げた会社勤めだった。イザ、退職して、そこに凝縮された苦労や辛い思い出から解放されたが、逆に行き場のない、ぶつけ様もない空しさを強く感じた。当方のような融通の利かない男は、置かれた立場で臨機に柔軟に対処することなぞ到底出来ない。

 

 退職後、頑張ってプライドを捨てて、何か仕事を見つけよと思ってみても、手に職もない当方では雇ってくれる先もない。ならばと、趣味やサークルの友達をつくろうとしてみても、今一つ、盛り上がれない。まして、図書館族にもなりたくもなく酒に溺れる日々。

 

    そんな中、われら団塊の世代が次々と定年退職を終え、今や厖大な孤舟族が街中に溢れている。そして、当方もその『孤舟』に乗ってここまで漂ってきた。

 

 家内は先を考えながら自分の人生を歩んでいる。一方、子供たちはと云えば、独立して各々の家庭を持ちながら子育てに懸命で、親父の揺れる感情に付き合っている暇もない。

 

 仕事や家庭に対してもがむしゃらに突き進んだあの頃はもう戻って来ない。そんなことが去来するなか、「もう一度、もう一度、巡り逢いたいねー♪」と無性にあの頃に帰りたいと思うのは当方だけか。そうあるなら自分が変わるしかないと考えてみて行動を起こしても常に失敗と挫折の連続。

 

   さて、今日のテーマはと申しますと、吾も忘れて無我夢中で人生を走っていた時には「辛い」とか「苦しい」とか「悲しい」などと云った感傷や感情に浸る間もなく「アッ」という間に時間が過ぎていった。ただ、一度、男性サラリーマンが定年を迎え、期限の利益を失うと、やることが無くなり一気に老け込む。そして、急激に体力が落ち、自己免疫力が低下する。とにかく朝から寝るまで楽しみはお酒と食事だけ、付き合う友達もなく、会いたい人もなく、電話をかける相手もいない。

 

    やがて、生きていることが空しくて仕方がなくなって、死ぬより辛い思いをする。そしてその「辛さ」が再び次の病の誘因となる。中高年の鬱病は、ガン発症の大きな原因だ。だから「男性は定年後も仕事は続けた方がいい」との謂れはそのせいだ。

 

 つまり、男性が定年前後の50代、60代に「がん」の発症率が高いのは仕事に忙しくて病気になるのではなく、むしろ、空しくて病気になる。そしてその寂しさは誰からも共感されない。そこに行くと女性は強い、なぜなら男性サラリーマンのような定年や退職がない上に40代、50代の大病発症期を克服すると寿命が一気に延びる。油断をしたわけではないが、当方、定年退職をした後、絵に描いたように見事に大病を患った。

 

(今日のおまけ)

 昨日27日のブログテーマ「ネタは何とでもなる」に対して、とある方から「ネタ枯れでパクリに近い手抜き工事だ!」とのお叱りを受けた。これって、小林旭の「自動車ショー歌」だろうが・・と!?

 

 とわ云え、どこそこの記事(ネタ)もパクリに近いと思うのだが・・・!