昨夜のタイフーン24号さまの通過は、首都圏の機能を完全にマヒさせた。大砲やミサイルが飛んできたわけでもなく、交通は、特にJR東日本は計画運行とかいって、18時や20時で全運行をストップ。丁寧な予告があった訳でもなく、予期せぬ終電に戸惑った庶民も多かった。
その一方で、首都圏の私鉄は翌朝早々の運行開始を図るも、始発から線路内に倒れてきた民家のブロック塀に車両が乗り上げ脱線寸前。お蔭で、運行再開に2時間以上も要した始末。結局、あぶはち取らず。お蔭で、内定式を見送る会社もアリーの!欠席者もオいーのと、折角勝ち取った内定者も内定式の集合写真には間に合わず。中学時代の卒業アルバムのように写真上部に丸囲みで後日掲載。本人にとっては厭な船出だったろう。
それにしても、日本の首都がとる危機管理状況は、お寒い限りだ。停電、河川の氾濫、突風対策、使えぬ防災用品や備蓄品、交通情報ニュースに至っては、「鉄道各社(交通各社)のホームページをご覧ください」だと。
高崎から品川直通列車も、無理やり運行して、「情況によよっては行き先が変更となる場合もございます・・・」とアナウンスしながら、続いて「東京駅で番線が詰まっていますから、この列車は上野駅でしばらく運転を見合せます。お急ぎの方は、山手線と京浜東北線が比較的スムーズに運行していますので、こちらをご利用ください。」
バカかこのJRが!この場合は高崎からの列車は、現場の判断で「上野駅で抑止だろーが!!」、動労、国労時代の国鉄も酷かったが、無菌状態のマニュアル人間では危機管理どころか、咄嗟の判断ができない。
(上からの)指示、指令がないからと言って様子を見ながらでは、被害や危険が拡大することを十分に認識すべきだ。
(今日のおまけ)
北半球に限って言えば、低気圧や台風接近によって、風向きが微妙に変わる、気圧が低いと風向きは時計回りの高気圧のヘリを回って、風は時計の逆回りに吹く。つまり、低気圧が接近すると南風から東、北、西からの風に変わっていく、北風に変われば台風は通過したことになる。無風となって青空が開かれればそれは台風の目の中にあって、通過後強烈な吹き返しがやって来る。また、偏西風に乗って台風の通過速度が増せば強烈な南風に煽られる。←ここまで、小学校で教えてもらわなくても、普通の大人なら誰でも知っていることだ。
バラエテイ番組、料理番組や歌謡番組ばかりを視ているお馬鹿さんたちにはこんな常識すら通用しない。中学時代、ラジオ放送を聞きながら等圧線を描きながら天気図を書いた頃が懐かしい。「ミナミ大東島、1015ミリバール、南南西の風、風力3、天気、晴れ・・・」てな、具合に。
今日からもう10月。社会はクールビズも終わり年末に向けて秋季モードだ。今そこに吹いている風向きを見誤ると、その風はやがてアゲインストの風となってあなたに襲いかかりますぞ。
今そこに吹いている風も気温も暖かいのは、フェーン現象のせい。くれぐれも立ち位置と周囲の状況を見誤ることのないようにお祈り申しあげます。