Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

風立ちぬ

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   身辺整理をしていたら、会社勤めの頃の手帳の中からメモ書きが出て来た。今から数年前、不本意ながら、気持ちよく退職できなかった当時が偲ばれる。会社を辞めたのは秋も深まった冬のハシリの時。40年以上も勤めた会社には、もう未練もなく周囲も、当方の退職を惜しんでくれる人も少なかった。ここにしてこれか!と、憤りも抑え「送別会」もすべて断った。

 

   城山三郎の「毎日が日曜日」でハッピー・リタイアと云いたいところだが、これまでブログに書いた通り、なかなか、どこそやの御仁のように「悠々自適」とはいかない。役員が辞任する時は女性社員が手に余る大きな花束をいくつも持って、会社の玄関先には幹部はじめ若手社員らが整列。拍手に送られながら手配したハイヤーに乗り込み、笑みを浮かべながら社員に手を振りながら、辞任した役員は会社を後にした。

 

   それに引きかえ、当方のような平社員は、退職当日も勤務時間終了まで仕事をし、最後の勤務だというのに誰の見送りもなく、ひっそりと裏口の通用口から会社を後にした。華々しい入社式とは違って雲泥の差だ。もはや役に立たない、サラーリマン生涯を終えた当方のような老兵には辛い一瞬(思い出)だった。いま、思い起こせば、自分の一生は何だったのか?と、思い込むことしかできないだが、過ぎ去りし過去は過去。相当の怨み、つらみがあったことが思い出される。

 

   もう、過ぎた時間は戻ってこない。未練をたらたらも述べたところで何の解決にもならない。前を向いて歩くしかない。と自分に言い聞かせながらそのメモを見ながら退職当時を思い出した。

 

(今日のおまけ)
 さて、そのメモにはこう書いてあった。
「改革とか未来志向とかいって、あらゆるものを形ばかりにスクラップしても何も変わらない。ここまで諸先輩が作り育て上げてくれた社風、伝統、教育、価値観は強引に崩壊させられ、今や、それに一言もなく外敵(強権やキャリア)に隷属する社員ら。戦術はいくら繰り返されても戦略がないがゆえに船は山に登る。丁々発止の議論もなければ、社員同士のワイガヤもない。「かしこまりました・・」の連続では未来は拓けない!それが故に職場には活気もなく活性化の欠片もなかった。 

 

    クライアント(取引先)あっての当社であるのに、どこかでボタンを掛け違えている(殿様商売の限界)ことを知っていても誰もがそのことを口にしない。「寄らば大樹の陰」、「親方日の丸」で、このまま喰って(生活できる)いけると本気で思っているのか?この業界!社員のみなさん・・嗚呼、ああ情けなや!情けなや!

 

   俺は、ここで会社を辞めるが、馬鹿はどこまで行っても、バカは馬鹿!アホや馬鹿を何人集めても馬鹿の山盛りとなるだけ。付き合うのも時間の無駄ばかり!「無難」と「妥当」と「妥協」と「隷属」だけしかないこんな会社や社員では、これ以上わが身は持たぬ。早よこいこい退職日!」と記されてあった。