病気を癒すとは、治すこと。つまり「病気平癒」のことである。病は気からとその昔から言われているが、体を干すと体に蓄積されているデドックスが排出されて自然と免疫力が挙がるとも言われている。下痢が続くときなど、何日も食べ物を口にせずお白湯だけでも何となく体が軽くなるあの雰囲気。断食もそうだがあまり食べすぎると免疫力は低下する。
それに免疫力を上げるのには、楽しく笑うことだ。この笑いには周囲の免疫力を高める要素が含まれており、動物実験でも免疫力が増進することが明らかにされている。癌でさえ笑うと癌と闘うNK細胞は6倍も増えるとの報告もある。でも、人や患者が笑う時、健常者の笑いと病人の笑いには大きな隔たりがある。患者の笑いが浅いのに対して健常者の笑いは深いのはなぜか?それは呼吸に起因している。
つまり、健常者ほど呼吸が深く、体全体を使って下腹で呼吸するのである。よって、深い呼吸が血行を良くし体の隅々まで酸素を行き届けることができる。それに比べて患者は肺だのみで呼吸をするものだからオキシジェントは上がらない。
呼吸と云うのは、競泳でも分るように息を吸うことばかりを意識すると上手く呼吸のタイミングが合わず水を呑みこんで溺れてしまうことさえある。吸うことを意識せず息を長く吐くことに心がければ自然と体は浮いて楽に口から深く息を吸うことができる。これが長息の秘訣でもある。
それに免疫力をアップするには適度な運動だ。歳をとっての山登りやランニングも一見よさそうに見えるが、膝、腰への負担が予想以上に大きく、意外とスポーツ寿命は短い。晩年から始めた人の方がスポーツ寿命を長く保てるのはそのせいだ。
スポーツをするのだとすればできれば水中歩行や散歩など軽めの運動をお勧めしたい。関節に対して上下に刺激を与えることによって免疫力がアップして病気の治りも早い。手術後、翌日からでも歩行訓練をさせられるのにはこうした意味がある。
(今日のおまけ)
無病息災で居られるのには「コツ」があって、前述のように少食、笑い、呼吸や軽運動が挙げられる。
先日、食堂で「週刊現代?」のバックナンバーを読んでいたら、60歳以降5歳刻みに飲んではいけない薬、やってはいけない手術とういう記事があった。
歳をとっての目の手術をすると認知症を早めるとか、脊柱管狭窄症の手術をすると障害者になりやすいとか、糖尿病の改善薬も、降圧剤もずっーと服用してればよいというものでもなさそうだ。副作用があまりにも大きいと記事にはあった。
まあ、還暦を過ぎたら1年1年長生きできることに感謝しながら、1日1日を大切にしたいものだ。今日という日は二度と帰ってこないのだから・・・。