Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

男尊女卑

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  この思想は、日本文化や価値観に脈々と引き継がれている。どこそやの自民党の女性議員が「子供の産めない女性は生産性がない」と豪語して国内外から集中的非難を浴びて炎上中だ。でも、子供を産めない、産まないは別にして、子供を産めるのは女性しかいない。

 

 戦時中、種牛や種馬だけを残して、生きのいいオスは戦地に駆り出され女性に対しては「産めよ殖やせよ」の号令のもと男の子を産むことが奨励されたことも事実だ。その思想はついえていない。いまなお日本社会は男社会なのである。

 

 それを裏付けるように、相撲の世界では女性が土俵にあがることを忌避し続け、高校野球では、女性野球部長(三重:県立白山高校)が、練習のため甲子園のバッターボックスに立って注意されるなど、依然、男尊女卑の思想は払拭されていない。

 

 それに極めつけは、くだんの東京医科大学が女性の合格率が高くなると、一律に女性受験生の合格点のバーを上げ、減点する行為が明るみに出た。理由は「女性は結婚、出産があって医師を継続しないケースが多く、これでは大学病院の維持・存続ができない」とのコメントを出した。

 

    こうなると男女雇用機会均等法はもとより女性の参政権までもが危うい状態となる。 でも、選挙では女性の投票如何で自身の当落が決まることから、表だって議員や立候補者は女性を非難しない、というよりは非難できない。

 

 この問題の本質は、女性活躍推進時代と国内でもグローバルスタンダードを標榜している。でも、法的措置はとられているもの、保育園にして然り、待機児童にして然り、産休、育休の取得にして然り、女性活躍を広告搭にして企業価値や組織価値を高めようとしているが、女性活躍の実態や環境整備はお寒い限りである。つまり、ハード面の体裁は整っているようにもみえるが、ソフト面では全く追い付いていないのが現状なのである。

 

 オトコ社会にとって、女性活躍は美辞であっても、本来の女性の活躍はご遠慮願いたいのが本音なのだろう。それが証拠に依然女性社長や役員、店長や役席者は圧倒的に少なく、対外的に申し訳けなさそうが如く、ごく一部しか女性を登用していないのが実態であり、実情でもある。そして今日も犠牲の女性が一人、二人と生まれる。

 

(今日のおまけ)

 これは、前にも書いたが雄鶏、雄牛は、卵や乳が出ないため、産まれて早々に殺処分される。残るオスは血統のよい種牡馬や種牛だけだ。産まれてほどなくそれ以外のオスは業者(買受人)に引きとられる。

 

 母親の実家で子牛や子馬の出産に何度も立会、手伝いもした。一旦オスが生まれるとしばらくして買受人に引きとられる、怯えてあの物悲しそうな顔、怯えて震える足。あの顔は今でも忘れない。当方は雑種のオスだが、つくづく人間に産まれて良かったと思う。