妻、女性や子供達から「オヤジ臭せえ!」といわれたことがありませんか。何気に使う言葉や仕草からも「オヤジ臭」は漂うようだ。
オヤジの趣味などは無くて七癖、自然と周囲がオヤジを押し付けているようだ。そのうちの「釣り」が趣味という御仁、釣りでなくても、「ベストにウエストポーチ」の格好は、釣りが趣味でなくてもすでに、これこそが典型的なオヤジ・ルックスなのだ。
次に代表するのが、盆栽や囲碁、将棋の類。盆栽は枯れた味や箱庭的要素を楽しむので、こうしたことに興味を持ちだしたらこの段階で既にオヤジ!月並みのゴルフもそうだ。草刈ばかりをしていて、そのくせヤケに道具にだけはこだわる。この時点ですでにオヤジ確定!
その次に無趣味に近い方に多いのがコレクション。小学生の頃から始めた「切手集め」を今なお延々と続けている。記念切手の発売日にはわざわざ郵便局の窓口にまで出向き、切手シートを何枚も買う。すでに額面割れしている切手も多いが、ひたすら集める。ただ、ただ集めるのだ。記念硬貨収集も切手収集と同じ類。これって、どうなのよ!無趣味の方がまだましじゃねえの?
これに加えて、最近多いのが「昭和の臭いプンプン」のテツオタ(鉄道お宅)やカメオタ(カメラお宅)。車両写真や風景を撮っては物知りブリを自慢したがる。すると周囲は引きまくるが、これに気が付かないのだから、ここまで来るともうこれはご病気。
さらに酒とタバコと徹夜がつきものの麻雀もそうだ。健康麻雀とか称して繋がりを求める中高年男女も多いが、今や麻雀自体を知る若者はほとんどいない。それに「温泉めぐり」や「骨董収集」を自負するオヤジも意外と多い。こんなオヤジに限って眼力ないままに、骨董屋に簡単に騙されちゃったりして・・・。
(今日のおまけ)
懐メロを聞いては涙し、蓄音機やレコード盤のかすれた音に遠い昔を懐かしむ。「もう、君の時代は終わったのだ」と自覚もないが儘に、ひたすら郷愁にあこがれる。二言目には「今時の若いもんは・・」が口癖になったらもう限界。
美しく、華麗に枯れることこそが「オヤジの美学」である。余計なことには口を出さず、目の前の時が過ぎゆくことを愉しむ。
ここまで達観しないと「真のオヤジ」にはなれないノダ!加齢に老いるとは、まさに佳麗に老いることかもしれない。そのひと言が余計なお世話であり命取りになるのだ!!