Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

人を見る目

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 無難に経営をしようとすると、その組織はいずれ衰退する。びっくりするようだが、経験上、同情的で話が分かる奴ほど裏切り者が多い。43年勤め上げたサラリーマン生活で身に染みた教訓だ。

 

    組織の頂点に立つ人はいろいろな意味で、傑物が多かった。若かりし頃「参りました!」と思ったのは、ある案件を№2の役員にご説明に伺ったところ、「ところで○○社の資本金は?いくらだっけ?」と突然聴かれたこと。それに「すしを食べるときに君は好物から食べるのか、それとも好きなものを最後まで残すのか?どっちだ!」と妙な質問を受けたことも想い出に残る。前者は、案件対象会社の実態把握が出来ているかを唐突に問われたもの、後者は、当方の器量を試されたもの。好きなものを最後まで残す人間は器が小さく勝負弱いということを後から知った。

 

    また、「ユーモア」、「愛嬌」と「ウケ狙い」を勘違いしている仲間も多かった。「ウケ狙い」をいつも口にしているような奴は信頼されなかった。本当に仕事に追い詰められたときには笑いさえ顔に出なかった。

 

  そんな時でも「ユーモア」を口にできる奴は開き直りで腹を決めた奴に多かった。それとは別に「愛嬌」を持った奴も意外と信頼されていた。要はメリハリのある人間やギャップが大きいヤツは意外と周囲からの信望も厚かった。その反面、自己陶酔型で「オトコのおばちゃん」的な人、「いぇすマン」や「虚勢を張る奴」は、度量がなく、一緒に仕事するのも厭だったが、そもそも人としても全く尊敬できなかった。また、権力の座にレンメンとする体制迎合主義者とは全く肌が合わなかった。

 

 そうしたなか、当方、クライアント寄りの営業姿勢に最後の最後まで営業部店長の命は下らず、退職するまで本社で常に分派活動に勤しんでいた。

 

    一番信じられないのは「同期だ!」アタリはいいがとにかく腹を探るような言動に辟易した。こういうヤツに限って立ち回りがうまく、ソコソコのポジションで大過なくサラリーマン余生を過ごし、今はどうなっているかも興味すらない。でも退職するまでこの同期を羨むことは一度もなかった。

 

    そんな中、長年のサラーマン生活で、嬉しい言葉を今は亡き上司から戴いたことがある。「君は、よっぽど優秀なのか、よっぽどバカのどっちかだな?」と・・・。「仕事もそうだが人間の最後は、腹が括れて能天気に生きられるかでその人の価値が決まる」と。その上司はそのことを、当方に伝えたかったらしい。

 

    いつでも明るさは大事だ。思い悩んでネガティブシンキングでは人生そのものが暗くなってしまい将来に明かりも見えてこなくなる。これから先、明るさを失わずに、しっかりやっていければと思う。ヤケに明るい、便所の100W気分で・・・。

 

(今日のおまけ)

 当方の連れ合いも能天気で愛嬌がある。例えば「市川猿之助」を「イチカワ・サルノスケ」と言ったり、アニメの「うる星やつら」を「ウルボシ・ヤツラ」と真顔で言って周囲から笑いを誘うこともある。

 

    そんな連れ合い、昨日、勤め始めた娘の子を初めて保育園に向かいに行った。お迎えが来たことを知った孫が、婆さんに抱きかかえられると一気に泣き出したという。孫にとっては初めての保育。緊張が一気にほぐれて泣きじゃくったのに違いない。・・・感情の昂揚は人を育てる。