本日のフォトは山梨県北杜市明野のひまわり畑。八ヶ岳を遠望す。
さて、半世紀ぶりに中学の同窓会の発足式に参加した。相手は、当時から個性的な当方のことをよく覚えているらしいが、こちらはトンと誰だかわからない。発足式だけで百名以上も集まるのだからそこらあたりの同窓会とは訳が違う。まあ、53年振りだから無理もないといえば、無理もない。本番は10月末、400人以上の同窓生に対して物故者は約30人。1割に近い方がすでに旅立ちこの世にいない。これから1年ごとに、物故者の数は増えていくだろう。
中学の同窓総会は、その後の進路が決まる前の時代を過ごした仲間たち。とにかく打算も駆け引きもないからドロドロしちゃ雰囲気はない。幹事の方々には相当の御苦労をお掛けしているが、この同窓会続く限り出席したい。
折しも、帰甲する列車のなかで、地元紙を読んでいたら、心を惹かれる記事が目に留まった。以下、山梨日日新聞5/12のコラム「風林火山」をご紹介したい。
「山滴る。夏の季語がしっくりくるほど、今年はこの時季の山々の緑がまぶしい。1カ月半ほど前、甲府盆地をピンクに彩った桜も葉っぱが生き生きとし、息吹を感じる。
▼日本列島を桜前線が駆け抜けていたころ、山下弘子さんが旅立った。がん患者として保険会社のテレビCMに、人気グループ「嵐」の桜井翔さんと出演していたのでご存じの方も多いだろう。▼大学生だった19歳の時、肝臓がんと診断され、余命半年を告げられる。再発と治療を繰り返しながら、富士登山に挑み、山頂に立ってご来光に涙した。世界各地を旅し、昨年夏には結婚式を挙げ、新婚生活をスタートしたばかりだった。
▼数年前からネットに投稿する近況を時折眺め、その度に驚かされ続けてきた。どうして明るさに満ちているのか、と。そこには。がんになっただけで不幸とは絶対に認めない、という病魔との向き合い方があった。▼裕子さんは、ひまわりが大好きだったという。『雨上がりに咲く向日葵のように』と名付けた著書に『明るくて、まっすぐ伸びていて、見ている人を元気に、笑顔にすることができる』と理由をつづった。
▼25年で閉じた生涯の一瞬一瞬を大切にする姿は、黄色の大輪の花そのものだった。著書はこう続く『咲き終わったら、種をしっかりつけて新たな命となる』。希望を失わない生き方をした彼女は『種をまく人』として、心の中に生き続けるだろう。」(雅)
(今日のおまけ)
山下弘子さんのホームページはコチラから 今を生きる〜山下弘子のほのぼの日常〜 合掌。
本日の(今日のおまけ)は、これをもってお休みさせていただきます・・・。