Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

異常は異常にして異常に非ず。

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 どこの両親も、爺婆も嫁や娘が妊娠した時から、無事に出産し母子ともに健康であることを願って止まない。それが怖いのなら産むなという人もいるかもしれない。その一方で子供が欲しくてもそれが叶わない夫婦もいる。

 

 エコー、血液や羊水検査など出産前検査をいくら綿密にしても、産まれた赤ちゃんの中には、産まれて初めて判る障害を抱えた子もいる。黄疸などはその典型だが、医者が診てもなかなか判断のつかない先天性障害や合併症の発症などもある。とわいえ、大切な命だから見捨てることはできない、どんなことがあっても守り抜くほかはない。

 

 一般的に胎児の段階で、エコー検査によって心臓の異常などは比較的見つかりやすいようだ。心臓に限らず、出産年齢が高齢になればなるほど異常児の出生率は高くなるとは言われている。「うちの子に限っては・・・」と願うのは何処の親もみな同じだ。

 

 最近ダウン症の子を多く見かける。原因は染色体異常(トリミソー)だが、それが何によって引き起こされているのかは未だハッキリ分っていない。出産前に検査でそれが判った場合「産むか、産まないか」の決断を迫られることになる。我が家の娘は、検査自体をハッキリと拒絶した。検査をすること、即ちそれ自体が赤ちゃんの生死の選択を選んだことになるからだ。

 

 出産して直ちに、新生児の聴覚の検査や血液検査「先天性代謝異常等検査」を行って、先天性の病気になっていないかを診断する。併せて、治療をするならばどのタイミングで行ったら良いのかも検討する。

 

 その後は、注意深く身体検査や機能検査をするが、生後3か月健診が大きなターニング・ポイントだ。具体的にはクビのすわりをよく見る。なぜかというと首がしっかりしていない乳幼児は、脳の病気、発達障害や筋肉の異常が疑われるからだ。

 

 その後、一歳までには、視力やハイハイができるかどうかを確認する。いきなりつかまり立ちに入った我が家の孫娘のような子どももいるが、ハイハイ、寝返りやお座りができるかどうかで脳性麻痺の有無が確認できるという。その後、3~5歳までに、自閉症発達障害の有無が確認できるという。 産まれてから、成人になるまで、そしてその子が結婚して子供をもうけるまで、親は果てしなくその子を守り抜かなくてはならない。

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(今日のおまけ)

 当方の知り合いに、産まれながらにして口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)の女児を抱えたお母さんがいる。小学校に入るまでに5度もの手術をした。女の子だけに形成に慎重になったからだ。もう一方、お子さんが高校生の時に二重瞼の手術を受け、麻酔の失敗(医療過誤)でその子は脳障害を抱えたまま、30歳の今になってもその子の時間は高校時代で止まったままだ。

 

 「産む。産まない」は別にしても、「そんな子」は貴方が貴方であればこそこの世に「生」を受けて来たと信じたい。

 

  ママは、退院したというのにケンジ君は、未だNICUのなかで病院から出られない。明日はケンジ君の初の端午の節句というのに。ささやかなお祝いをしたくてお家で待っているというのに・・・・。