あちこちで入社式や新人研修が催され、売り手市場の新卒の社員が重宝がられている。 企業側の今年のテーマは「新入社員を大切に」だと、聞いて呆れる。そのまえに「先輩やお年寄りを大切に」だろ!まあ、ご機嫌取りもここまで来ると滑稽だ。
東京海上日動火災:都内ホテルで入社式、新入社員が入場の際に社長自らが新入社員にお声掛け、さらにハイタッチで出迎える始末。
塚田農場:東京湾でランチクルージングと熱い「お・も・て・な・し」。当社は入社3年以内の離職率30%を超えるブラック企業。
財務省:新規採用総合職の入省者を代表(東大法卒の中村茜さん)して「国民全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべき責務を深く自覚し、上司の命令に忠実に従い不偏不党かつ公正に職務を遂行する」と宣誓。
これも原文が書き換えられたか。防衛省、財務省や文科省といいお粗末の連鎖、欺瞞に、嘘八百だらけ。
まあ、ここまで来ると世も末。国がこの体たらくだから、民間企業も内部から腐って行くのも時間の問題だ。だからか今年は新入社員や入省職員が哀れに見えてしょうがない。
(今日のおまけ)
これまで、新入社員のタイプ(気質・特徴)発表されてきたが、平成に入ってからの面白そうなモノをチョイスしてミタゾノ。徳兵衛が入社した当時(昭和48年以降)のタイプは、明日のおまけのココロダ!!
平成24年度(2012年)
■奇跡の一本松型 困難な就職活動の中での「頑張り」。 大卒予定者の就職内定率が過去3番目に低い(80.5%)という厳しい状況のなか、就職戦線を乗り越えてきた若者たちの頑張りを賞賛したい。
平成21年度(2009年)
■エコバッグ型 環境問題(エコ)に関心が強く、節約志向(エコ)で無駄を嫌う傾向があり、折り目正しい。 小さくたためて便利だが、使うときには大きく広げる(育成する)必要がある。
平成20年度(2008年)
■カーリング型 新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。
平成17年度(2005年)
■発光ダイオード型 電流を通す(=ちゃんと指導する)と、きれいに光る(=いい仕事をする)が、決して熱くはならない(=冷めている)。
平成15年度(2003年)
■カメラ付ケータイ型 その場で瞬時に情報を取り込み発信するセンスや処理能力を持ち、機能も豊富だが、経験や知識がなかなか蓄積されない。また、中高年者にとって使いこなしきれない側面もある。
平成12年度(2000年)
■栄養補給食品型 ビタミンやミネラル(語学力やパソコン活用能力)を豊富に含み、企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱く、賞味期限(試用期間)内に効果(ヤル気)薄れることあり。
平成9年度(1997年)
■ボディシャンプー型 泡立ち(適応性)よく、香り(個性)楽しめるが、肌(会社体質)に会わないこともある。石鹸(従来社員)以外に肌を慣らすことも必要。
平成7年度(1995年)
■四コママンガ型 理解に時間がかからず傑作もある一方で市場にあふれているので安く調達できる。
平成5年度(1993年)
■もつ鍋型 一見得体知れずで厄介だが、煮ても焼いても食えそう。
平成3年度(1991年)
■お仕立て券付ワイシャツ型 価格高く仕立てに時間かかり、生地によっては困難。
平成元年度(1989年)
■液晶テレビ型 反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大。
てなところが平成時代の新社員群像。