まあ、この国は近代国家の体をなしているのか甚だ疑問だ。よもや戦前の国体ではあるまいし、件の前川事務次官の中学校講演に対する教育現場への政治介入(不当な支配)にはじまり、年金データの中国への流出、志學館大学の学長までもが頭の中がパワハラ。国民栄誉賞を受賞した伊調選手に「彼女は選手なんですか?」と切り出す始末。
旧大蔵省(財務省)は、忖度、忖度とか言って迫田は逃げ切り佐川に全部おかっぶせ、逃げ恥を急いで幕引き係る始末。直接的な指示をしなくても「よきに計らえ!」と政治家に言われれば、官僚は最後の一線を越えてでもなびく。こんなことが今でもまかり通る世界。でも会社組織にも同じことが言える。
国や官界がこうだから、皇室、司法、企業、角界、地域もそりゃ腐るわな?挙句にそうした風潮は、家庭や家族にまでも忍び寄る。若い女性警察官が暴力団員と交際しながら警察情報を漏らす。ナンなんの、昔であればこれほど稚拙で幼稚な犯罪はなかった。
知り合いの弁護士先生に質問したことがある。「コンプライアンス(法令遵守)とは何か?」と。答えは意外にも簡単だった。道徳でもルールでもなくそれは、普通に考えて「おかしいこと」や「そりゃ駄目でしょ」という。全くその通り。
つまり、普通の常識では通用しないことが、いまあらゆる処で起きている。「こりゃマズイ!」ということが平気でまかり通っている。こうなってくると世の中滅茶苦茶。挙句には今回の政官界のスキャンダルは、消費税増税反対派が財務省に仕掛けた罠とか、内閣府人事局に仕掛けた謀反だとか。自浄作用を失ったわが国、これじゃ、トランプ大統領以上に世界に笑われても仕方がない。
本当にこのままで君たちは、幸せになれると思っているのか!いつまで寝ているのか!こんな情勢に早く目を覚ませ!!
(今日のおまけ)
さて、ここで徳兵衛の推理。だいたい今の国会の集中審議で個別に名が挙がっている方々は真犯人ではございません。ドラマ仕立てで勝手に推測すると、ここに登場しないキャストが怪しい。
それは首相側とすれば、安倍夫人秘書官の谷査恵子。当時は安倍昭恵首相夫人付き秘書として働いていたが、その後、栄転という形で、イタリアの日本大使館1等書記官に就いている。
では、財務省側の密通者、改ざんを指示したのは誰かと言えば、迫田元局長でもなければ佐川前局長でもない。
それは、迫田局長の下で働いていた財務省国有財産審理室長の田村嘉啓という人物だとみた。
その谷査恵子と田村嘉啓が愛人関係にあったとすればこの筋書きは、毎週楽しみにしながら先日最終回を迎えた石原さとみ主演のTVドラマ「アンナチュラル」(主題歌:米津玄師『Lemon』)より遥かに面白い展開になる。