Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

結節(リーダーの資質)

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  ネタ切れと思いきや暇に任せるといろいろなことが頭に浮かんでくる。今日のテーマは「結節」。徳兵衛の好きな言葉だ。意味は、結び合わせること、つまりハブ、ターミナルやプラットフォームといった意味にも使われ、交通結節点といった言い方もある。他の意味では、結ばれて節ができること。また,その節を指して、医学用語としては、皮膚や内臓組織にエンドウ・クルミ程度の大きさでできる隆起物ないし腫瘤などを云うらしく「結節性紅斑」とか「結節影」といった使われ方もあるようだ。

 

 この結節、人間関係、肉体構造や組織論としても良く使われる。一番良く引き合いに出されるのが太極拳の動き。

 

    手の動作は足の動作に追随するかのように,そして同時に,足の動作は手の動作に追随するかのように,自然に動きはじめるところに極意があると聞く。どちらかが優先して,他をリードするということではなく、お互いに追随するかのように動きはじめる。これを「相随」というらしい。決して「追随」ではないことが「キモ」だ。

 

    ここからが真骨頂。手の動作,足の動作は,樹木でいえば枝葉の動作にすぎず、手足の動作は体幹から導き出される。手足の動作を導き出すための体幹とは,上半身であり下半身であり,その両者の動きを結び付ける結節点は腰椎と骨盤である。この連動がうまくいかないと,あの流れるような美しさは生まれない。

 

   上半身(胴体と頭)は骨盤の上にどっしりと据えおく。骨盤が回れば胴体も頭も自然に回る。上半身の動作を導き出す源は骨盤で、その骨盤を動かす原動力は下半身だ。つまり,脚力。この脚力を上半身に伝える結節点が骨盤と腰椎だ。この骨盤と腰椎に秘密が隠されている。

 

 下半身の動作は上半身の動作を生み出す必要性に応じて導き出される。逆に言えば、上半身の動作の必要性に促されて下半身の動作が生まれる。どちらが主でも従でもない。これすなわち「相随」、つまり結節点の骨盤と腰椎の動き一つが連動・連鎖を産む。諸君に呉々も言っておくが「追随」、「追っかけ」や「御意!」ではござらぬぞ。

 

(今日のおまけ)

    現役時代は恥辱を味わいつつ、まあ、よくもあ、そこまで我慢しながら勤め上げて来たもんだ。そこで「今日のおまけ」は組織や人間関係についての持論をご披露したい。   日本の国旗、日の丸はつくづく素晴らしいと思う。白地の中心に赤い丸、強い中核を赤で顕し国家の強い尊厳と結節をシンプルに表記している。これを旭日旗にすると途端に世界の覇権をとるための侵略軍旗と見られる。それにしても、自衛隊にも朝日新聞の社旗にも使われているのに大きな批判とならないのは、かくも不思議だ。

 

 これを社旗にしている日の丸グループがある。「日の丸自動車」、「日の丸タクシー」」に「日の丸リムジン」の三社は3人兄弟それぞれが社長を務めている。元々は父親の代で一つの会社であったが兄弟仲の悪さが祟って分派した。先代はそんなことが起きないようにと日章旗を社旗にしたのに違いない。結節は時として割れて混乱を招く。こんな時代だからこそ国も組織には結節力のある強いリーダーが求められよう。