このフレーズ、どうにもこうにも気にかかってしょうがない。仲間内ならまだしも、上司や目上の方に向かって「了解です。」はあるまい。昔は、こんな言い方はなかった。でも親指を立てて「ラジャー!」とかは、言っていたな。この「了解」メールや携帯電話の普及により短いセンテンスで意思を伝えようとする自然発生的な単語であることは承知しているのだが、棘が刺さったようにいつも気にしてしまう。
これに似た言葉で「なるほどですね」がある。これは「なるほど、(そう)ですね」の短縮形。丁寧にいえば「さようでございましたか」程度の言葉遣いをしてほしいものだ。ところで東急リバブルのCMではないが、「さようなら」は「左様ならば、失礼つかまつる」の略って知ってた?
一言足りないと思う言葉や使い方が変だと思う挨拶もある。「いってらっしゃい!」は家族ならまだしも部下の女性社員から「いってらっしゃい!」はねえだろう!普通は「いってらっしゃいませ」だろ。「違うだろ!」「違うだろ!!」「このハゲエ~!」
「わかりましたは」「かしこまりました」に。久しぶりは「こんにちは」ではなく「ご無沙汰しております」。「言い忘れました」は「申し遅れました」だ。「すみません」は「恐れ入りました」だ。「お分かりですか」は、「ご理解いただけたでしょうか?」だ。氏より育ちというが、言葉遣い一つとってみても「躾け」や「育ち」が滲み出る。みんな!わかったけー!!
(今日のおまけ)
タレントのローラに代表されるように「タメ口」が、大流行だ。大御所と呼ばれるような大先輩に対して、いともたやすくタメ口をきく。それによりどんな御仁でも目線はおんなじと言わんばかりだ。それを視聴者が楽しんで、「ウケ」しまうから厄介だ。もっと深刻なのは、それを見て子供たちが、それを真似ることだ。
子供が成長するにつれて、父母を「(お)かあちゃん」を「お袋」と「(お)とうちゃん」を「親父」と呼ぶのとは訳が違う。
先日の「TVたけしの平成教育委員会」を視ていたら、「誰の彼なの?」みたいな名の女性タレントが「犬」という字を「太」と書いていた。加虐なのか自虐ネタなのか、演出なのか判らないが、民度、文化度、教養度もここまで落ちるに落ちた。
【ニュース速報】
面識のない女性に抱きついたとして、警視庁麻布署は22日、強制わいせつ未遂の疑いで、東京都港区三田、慶応大4年、ミスター慶応こと光野恭平容疑者(25)を逮捕した。こちらもまたKO(ノックアウト)だ。