Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

下手な想像休むに似たり

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 その店は、春先まで別の経営者がレストランを経営していた。雰囲気のある店だったが閉店となった。その2か月後、新たにステーキハウスとして再オープンした。尤もオーナーは別人である。そこで、今日はこの店ランチ「塩カルビ丼」を試みた。

 

 どう見ても50代半ばの両親と子供の家族ぐるみでやっているようにしか見えない。ウェイターは父親仕入れ役も兼ねているように見えた。「焼き」は息子、盛り付け、配膳とお会計は母親のそれぞれが役割を担っているようだ。店内は前より明るくなったが、調理用品も真新しく、年季の入った道具類は少ない。ステーキハウスだからフライパンが2〜3枚あれば調理に手数はかからずコストも軽く済むだろうとの算段だろう。御揃いのエプロンやTシャツはドンキか河童橋にでもいけばすぐにでも買えるようなユニフォームだ。

 

 ウエイターの父親は明るく笑顔だがどことなく、肩ぐるしさが残りハッキリ云って「脱サラ」だと一見して判る。息子は30歳台とみた。不愛想でコック帽も被っていない。親父が退職後に調理師免許を慌てて取得して、ニートで引きこもり息子のために高いテナント料を払いながら、やっと開店までに漕ぎつけたという感じだ。

 

 息子が心配なのは母親も同じで、手料理で養ったのか盛り付けの手際はいい感じだ。ただ、お会計の段になってレジが上手く打てない。そして、当方がライスを残したのが気になったらしく「ご販、美味しくなかったですか?」と聞いてきたので、すかざず「いいえ、美味くて完食したかったんですが、何分、当方糖尿病の持病がありまして・・」。「そうでしたか、今度はバスケット(パン)のご用意させていただきますので、何なりとお申し付けください」と。平身低頭の様子に品と育ちの良さが窺えた。そして釣銭を渡してくれたその手が小さく震えていた。

 

 味もそこそこで店のレイアウトも良いが、閑散としてどことなく活気がない。商売はそんなに簡単じゃないことはズブな素人でも判る。この息子がそしてこの家族が団結して再起できるかは、ひとえにこの店の今後にかかっている。そんな家族のために、大きなお世話かも知れないが明日もこの店のランチに出掛けよう。と、勝手に思った。

 

(今日のおまけ)

 最近の中距離列車には、水洗トイレ付き車両も少なくない。ただ、年をとるとメカにに滅法弱くなる。息子がマニュアルも見ないでパソコンを作るのとは訳が違う。何せ、分厚い取説を全部読み切って、それを頭に入れてケースごとに取説を頭の中に浮かべて、ここはこう操作して、ここん所は、こうしてなんて絶対に無理、無理。取説の厚さだけで投了。

 

 先のトイレにはペーパーは備え付けてあるがトイレの操作説明書は取り付けてはない。用を済まし、ウォシュレットを使おうにも、どのボタンを押そうが廻そうが一向に水が出ない。仕方なく後始末をしてトイレを出ようとしたとき、便座が上がったまま用を足していたことに気が付いた。壁面をみると「ご注意:便座を下げてからご利用ください」としっかりと書いてある。「なぬ!だからか??」見事にケツにはまったお話。お尻もよろしいようで。。。