徳兵衛は駄馬。駿馬になろうともなれない。牡馬はボバ、雌馬はヒンバ、去勢した馬はセンバ。いずれにしても競走に生きてきた馬たちだ。産まれながらにして走ることだけを宿命として生きている。
三歳馬の競走馬になる前に、母馬と離され、競走馬としての道を歩む。ピークは高々5、6歳。8歳となろうものなら古馬では競馬界では使い物にならず、種馬にならなければ、馬肉と化す。非情な世界だ。
血統がなく骨折しようものなら商品価値がなくなり、競走馬の世界では殺処分。走ることを本能に産まれてきた馬が走れなくなったときは、馬自身んが自刃できようもなく、人の手によって送られる。
今日は、始発列車であるマラソン大会に訪れた。げん担ぎで前夜までは、走る気万ん万ん徳兵衛。スタッフが入る前に会場入り。気合い満々!でも、体が動かない。でも、開場前の会場に空しく伸びる自身の陰。これまで関門制限にかからず棄権もしないのが徳兵衛の信条。たかだか5㎞だが走れない。あの頃の俺は何処に行ったのかと呟くも、現実は非情だ。もう走れないのか、徳兵衛さん。。今日は棄権し、早々に会場を後にした。
走れんくなった徳兵衛。参加賞とチップを返却してスタート前に会場を後にする。競走馬だったら、とっくに「殺処分」。
(今日のおまけ)
オスとメスは本能的に生物由来として異なる生き物であることを改めて知った。オスの身勝手と放漫。メスの種の保存としての役割は全く異なる。明日は、オスとメスとの違いに考えるココロダ!!