おはようございます。山梨の別荘からアップしています(写真は甲斐駒ケ岳です。後ろ姿は勿論・・・です。)
なんと、驕り多き人間たるものは、自然の前ではこれほど小さく、踏みつぶされても判らない。ただ、生くる全てのものは、死するまで懸命に生きる。この世に人として生を受けたことも宿命だ。だからこそ、そう簡単に命は落とせない。
生きていくためには、智慧と術と、そして生き抜いて見せるという強い意思が必要だ。そのためには、まず、己の一歩を踏み出せ。そして多くを求めるな、生き急いでも運命のザイルが切れて、いずれ死ぬものだ。
エベレストやマッキンリーを登ったわけではないが、山登りをした一方で、山岳映画も沢山鑑賞した。本日のブログの頭出しは、映画のエンドロールに徳兵衛が感じた言葉だ。
スポンサーや番組製作のためなら、何でもやる最近の風潮。三浦雄一郎のエベレスト登頂もイモトのマッターホルン登頂も本来の登山ではない。それは、自然に対する畏怖や畏敬を忘れた無軌道な茶番劇にしか見えない。
その昔、徳兵衛ゆかりの鶴城山岳会が救援した吉原高校定時生3人の生徒は真夏の北岳で凍死、妻ゆかりの松本深志高校では、西穂岳の独標付近で11名が落雷死。慶大生の甲斐駒ケ岳黄蓮谷遡行中のナメ滝壺への滑落死や某会社トップの尾白川渓谷旭滝付近での滑落死などが頭をよぎる。山で子供やご主人を亡くし、その喪失感から後を追って自害された母や妻も知る。だからこそ慰霊のため、その場所を何回も登った。
谷川岳の一の倉沢、モグラと呼ばれる土合駅を過ぎた川沿いに多くの慰霊碑が祀られている。そうした人こそ、一度、掌を合わせに行った方が良い。
(今日のおまけ)
これまで、徳兵衛が鑑賞した山岳映画の数々を、少しだけご紹介いたします。
①アイガー北壁
②ナンガパルバット
③ヒマラヤ運命の山
④127時間
⑤クライマーパタゴニアの彼方へ
⑥K2初登頂の真実
⑦エベレスト
※⑧と⑨は、「観に行ってはいけない、ひどすぎる邦画!」
※徳兵衛、現役の頃、休日ともなると、女房に行先も告げることなく始発列車で、山登りに出かけ夜遅く帰宅したことがしばしばあった。女房曰く「遭難でもして、警察から『旦那さんはどちらへ』とでも聞かれて『何処に行ったか知りません』と無関心を装うわけにもいかないのよね!」と言われてから改心して、それから行方知れずとならないように、置手紙で残すようになった。