Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

習慣(週刊)TVじょん!

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 リバイバルあり、見逃し番組ありで、自粛ムードの折TVばかりを観るようになった。最近では、曽野綾子原作の白い巨塔財前五郎役は唐沢寿明ではなく、その昔はライフル自殺した田宮二郎だったものだが、原作とはチト違うが今回の長編再放送にも十分に楽しませてもらった。それに、松本清張「黒い画集~証言~」にも堪能した。さらに渡辺淳一「麻酔」「無影燈」を書く一方で失楽園なぞ男女の逢瀬が描ける奥義は一体何かと不思議でならない。

 

    新進気鋭の作家の芥川・直木賞「又吉」などつまらぬ自叙伝を晒して売れっ子にな「にわか作家」が余りにも多いのにはゲンナリだ。こうなると小説は誰にでも書けそうな気がする。いっそのこと徳兵衛も作家に商売替とでもしようかと、つまらぬ夢を描いている。

 

   その一方で遠藤周作「海と毒薬」もあれば、「白」を基調とした曽野綾子に「黒」をキーにした松本清張「点と線」は読むにつれて、深みにはまり黒革の手帳」、「黒い画集」に「砂の器などの社会派作品は読み応えもあり、原作の外、映画やTVも流石だった。

 

    製作側は作家や作品をカテゴリー毎に纏めたがるが、そもそも今でも「文学作品」と「一般作品」、「新書(刊)」、「文庫本」の違いがよく判らない。でも、その人の履歴を見れば異色な方が読み応えのある作品を作るような気がしてならない。そもそも狐狸庵先生はクリスチャンであり、他方、渡辺淳一は札幌医大の医師でもあった。売れる、読まれる、映像化で人気や集客できる作品の底流が、作家本人の深層の心理や主張を窮めているのかも・・。

 

    プロデュサーも映画監督もそうだが、つくり話や絵空ゴトも想像力の掻き立て方によっては余計に面白い。でも、権力や社会の裏構造を暴くドキュメントは知らぬ世界や裏社会の暴露には「ああ、そうだったのか!!」との史実に余計に魅入ってしまう。

 

    先日、犬HKの番組で「JFK(前・後編)」が今でも印象に残る。国家、FBIやCIAの謀略を採り上げた刺激的なドキュメンタリーだった。ケネデイ大統領暗殺事件犯人のオズワルド容疑者を通じて事件検証していく流れだ。当時より諜報活動は凄まじく想像を絶する規模で、秘密裡に犯人が作り上げられ個人の行動はおろか、マインドコントロールまでできてしまう背景や工作には流石に驚かされた。

 

    CIAの内部資料公開直前になってトランプ大統領は情報公開を断念した。その背景と原因はこの番組を視れば、その空恐ろしさが分かる。平和ボケしている日本人には是非一度ご覧になっていっただきたい逸作だ。


    因みに、当方はいまTVドラマの役名、南方「仁(じん)」先生に続き、逆張りのシナリオ、類似の役名、佐野心(しん)先生のテセウスの船」にハマり込んでいる。「じん」「しん」とは妙にオもろい組み合わせだ!