Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

何故、なぜシリーズ(6-5)

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 ご閲覧の皆さん、お手元には電子マネーやデジタルキャッシュの一つや二つお持ちでしょうね。例えば、この徳兵衛でさえスイカやナナコぐらいは持ち合せている。でも不思議と残高が減るとチャージしたがるのは貧乏人根性かも知れないな。

 

 まあ、今でこそ大衆の消費行動を捕捉すべくTポイントカードやDポイント然り、個人消費の、しかも個人情報が筒抜け状態。しかも最近はペイペイやLINEペインなど民間のデジタル通貨や電子マネーの普及が急拡大している。

 

    これって、その背景にはどうやらキャッシュの世界を覇権しようとする戦略があるようだ。後進国の通貨はドル紙幣にも益して偽造紙幣が多い。その上、フェイスブックが何多羅の私幣通貨(ビブロ)を普及させようとするものだから余計に事は厄介になっている。

 

    お隣の中国などが発行する人民元紙幣なども偽札が多く、世界のだれもが信用しないものだからキャッシュレスを好む志向へと国民を導く。つまり、貨幣や通貨を支配できる者は、世界の経済や金融を支配できるのだ。反面、これは基軸通貨の米ドルに対する反撃でもある。

 

    それを見越してか、今や民間ベースの電子マネーやEマネーが夥しく世を席巻している。でも、発行元は民間企業だから、いつ胴元が倒産や破産もしてもおかしくない。預けた、買った偽装通貨の支払い保証や決済機能は誰も保証してくれない。

 

   こうした私的な紙幣流通や決済制度が助長されると金融決済制度はおろか、その国の通貨の信用制度が揺らいでしまう。預貯金なら一金融機関あたり一千万円の支払いが預金保険機構で担保されているが、電子マネーはその限りではない。

 

   そもそも、中央銀行が金融政策を取れるのは、そこに決済や貨幣が集中するからであってこそだ。でもこうなるとその手が及ばない。信用力に乏しい民間ベースで勝手なマネーが流通したらその機能が不全となるのは当然だ。だが、いまや雨後の筍のようにデジキャッシュが横行している。

 

    そしてやっと各国の中央銀行もそれに気づき、重い腰を上げ始めた。でも、紙幣の信用力や真贋はともかく、キャッシュレスを謳いながら、金融・造幣当局、日銀は何故、これほど新貨幣や硬貨の切り替えを急ぐのかこれこそ二律背反。これって、何故だ、なぜなんだ!