Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

『障り』

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 これ「サワリ」と読みます。「オサワリ」とは全然違うのでお間違いのないように・・。日本古来からこの「障り」は、邪魔とか女性の月のモノを指す言葉として用いられてきた。これをスピリチュアルな世界や霊能者の方々は、これぞとばかりに商いに多用する。

 

   「『障り』を信じるか、信じないか?」とかいって、これを商売ネタに新興宗教や霊波団体がこれをウリにする。長年色々な症状が続く患者や不幸続きのご家庭も絶好のターゲットになる。不思議なことに対象とされる方々は小金持ちが多い。

 

 とくに精神疾患家庭内暴力や引きこもりはの方は上得意だ。尿検査、血液検査、CT、MRI検査してもカウンセリングを受けても何も異常がない。そこで、霊媒、霊能者らはこれを「心の病」や「祟り」に結びつける。挙句に霊視とか言っちゃて暗示をかける!実は当方夫婦にもこうした経験があって、親戚や知人のお薦めでそれぞれの教組さまなる御仁に占ってもらったことがある。が、双方共に最後はバカバカしい「笑い話」だった事を思い出す。

 

 教組様とのお約束時刻もさることながら、結構なお布施をご用意して所見を頂いたが、後で考えれば、とんだつまらぬ茶番だった。夫婦揃っての実体験だったからそのことは明言できる。信心が足りないとか、入信の日が浅いとか説教されるのも、どの団体も宗教も個人の弱みに付け込むのはみな同じ類だ。

 

 ご先祖からの庭木を切ったが故の体調不良、病気や不幸の惹起。とか、家を建て直したり引っ越したから、凶事が起きたなどはよく聞く話だ。まあ、霊障が起きたとかなんとかいって、それが原因で体調不良、情緒不安や運気が悪くなるような暗示をかけてくるのだ。よく使われるのが首や肩こり、偏頭痛、背中の痛みや慢性の腰痛などの身体的不調のほか交際相手との別れ、離婚、水子や身内の不幸なども「障り」に結びつけ易い。

 

 そして、極めつけが「未成仏の霊の憑依 ( 浮遊霊、地縛霊に憑りつかれた!)」とか言い出して、最後の最後に「障り」や「祟り」をも持ち出してくる。それが駄目なら家相、手相や人相、挙句には山梨界隈では印章業者が「印相」までをも持ちだす始末だ。

 

 でもね、なんとなく気持ちが悪いのが、人形、ぬいぐるみ、絵、鏡、刀、鎧、中古品、家具だ。それに妬み、僻み、嫉妬、憎しみ、恨み、羨望や未練などが詰まった愛用品や愛着品などもキモイのだ。先日も雛人形を供養したのも、なんとなく気にかかるからだろう。

 

 ところで、この「障り」と云う言葉、肌障(触)りにはじまり、目障り、気障りと、意外とこうした「障り」のフレーズが世間では重宝されつつ「オサワリ」と同様に使い勝手がいい。

 

 以前に当ブログでも話題にしたが、いい大人の女性が「かわいいっ!💛」というのも「バイバ~い(⋈◍>◡<◍)。✧♡」も頂けない。なお、それ以上に気になるのが、デパガやTVアナウンサーまでもがこぞって「~の方で、方が(を)」を多用する。案内や報道の内容を曖昧にするこの物言い、これこそ「耳障り!」なのだ。