Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

当てごとと褌は前から外れる。

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 「当てごと」とは「賭け事」のこと、競馬、競輪、競艇にチンチロリンも含めてギャンブルといわれる類は皆そうだ。賭け事は予想するのが困難だ。結局は負け越すのが宿命で、確実に儲かるのは競馬会や胴元だけだ。持病もそうだが本人が知らない処で意外な病が進行していることも良くある話だ。

 

 男の甲斐性とかいって「呑む、打つ、買う」を一通りやらなければ男として認知されないことも多くあった。学生時代の麻雀、パチンコに始まって、賭博に、株投資・・・これ以上しゃべると、至るところにご迷惑がかかるので、今日はこの辺にしておく。

 

 褌(フンドシ)は、読んで字の如く、前から出ないと外せない。でも、この意味は深長。人生経験が豊富な大兄らには、すぐにお分かりのことだろう。

 

 さて、今日、明日、14日は(赤穂浪士の討ち入りの日ではなく)、当方の入院、手術に退院記念日。早いもので、かれこれあれから丁度一年にもなる。一年前の今日、当方は荷物を片手に入院受付で手続きを済ませ病室に入ったのが3日の昼前。ホテルに来たような気分で、翌日の4日午前8時からが手術。ただ、実感は薄かったような気がする。

 

 若い女性看護師に術前処理をしてもらい。夕食もたらふく喰って翌日を迎える。それにしても癌が見つかってから3か月。この間、いろいろと検査はしていただいたが手術室が16室もあるというのに3か月も待たされたら、ガンが進行して死んでしまうのかとも思った次第。

 

 もともと、顔面の副咽頭深葉部に鶏卵大の腫瘍があって、数年前に他院からこの病院を紹介され、頭頸部外科で手術を受ける予定だった。それが、通院し始めてしばらくして、地元で受けた定期健康診断の内視鏡検査の読影段階で「食道がん」が発見された。自覚症状がないこの種のガンは進行が早いという。すっかり顔面の腫瘍摘出手術を受けることに覚悟を決めていたが、意外にも「青天の霹靂」で在らぬところでサイコロの目が変わった。

 

 全く予想だにしなかったことが突然に何気なく日常的に起きた。身構えてこれぞと確信を持て決め打ちしても未来予想は博打と同じで外れるもの、約束は違える(破る)ものだということを改めて痛感させられた。その上、ICUやMCUでは褌やパンツどころか、手術着一枚の素裸のスッポンポン。でも導尿管、これは楽でいいわ・・・。一度やったら病みつきになる。

 

 今の医療技術は、昔の医療に比べ格段に進んでいて、手術による患者本人も家族の負担も少なく、10時間以上に及ぶ手術でも10日程度で退院させられてしまう。くどいようだが、賭博と同じく予見や予想は得手して外れるものだ。ただ、術(事)後から漸次その辛さや苦しさが忍び寄ってくる。

 

    心身の痛みは患者本人しか分からない。術前、主治医から10㎏程度と言われ、覚悟はしていたが、「クエねえヤツ!」と、これまで揶揄されきた当方の体重は、半年で20㎏以上も減ってしまい47㎏を割り込んだ。だが、先々月経腸管を抜去してから、やっと体重は50㎏台を回復した。そしてお陰様で、まだお陀仏さんにもなっていない。5年生存率が70%~82%と云われる中やっとこの一年が過ぎた