Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

怖いモノ見たさ?

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 いつもの早朝散歩。まあ、その昔は猫をも黙る丑三つ時の午前二時、三時過ぎ、黒ずくめのいつもの中年オヤジが音もなく速足で当方を抜いく。当方、蛍光襷にトランジスタラジオから「ラジオ深夜便」の番組音が流れ、懐中電灯を足元に照らしているのに・・・ノダ。

 

 「かさ、かさ!」と枯葉が舞うような音に、人気配を感じる。ふと、振り返ると案の定、「闇夜の烏」ならぬ黒ずくめの不愛想な慇懃無礼な中年男だ。「オハヨウゴザイマス!」とご挨拶をしても、一向に返事もご挨拶もない。

 

 いい歳をしてと訝る。変わり者か、変態か、日中に外出できないヒっキイーかと、世の中には「アブナイヤツらが余りに多い」と思う次第。でも、よくよく考えればこんな早くから隣町まで、チョークを持参しながらマーキンング散歩している当方も、向こうからしてみれば不気味な存在なのだろう~な。

 

 とは思いつつ、昨日は雨上がりの午前三時前、うしろから「カシャ、カシャ・・・」と妙な音がする。いつもと違う雰囲気に思わず懐中電灯を後ろに向ける。すると、年端も行かない若い女性がレジ袋を片手に、当方の後を執拗につけてくる。ライトを当てても動じない。大きなマスクをした「口裂オンナ」かとも思ったが、この時間帯での「レジ袋オンナ」との出会いは結構な恐怖だ。

 

 終電はとっくに終了しているのに、それに始発電車は未だ1時間も先でないと動き出さない。どうして、こんな時間に、突然にレジ袋をもった若い女性が当方の後をつけて来るのか?不思議だ。角を曲がっても、交差点を渡っても延々とついてくる。「カシャ、カシャ・・・!」というレジ袋の擦れる不気味な音が、突然消えた。

 

 振り返ると突然に彼女の姿が忽然と消えていた。誰かは分からなかった。夜の墓場も夜中の山行も怖くはないが、日常下での異変や異常は恐怖心を煽る。一体だれがあんなにしつこく当方にまとわり着いてきたのだろうか。恐ろしさや恐怖というよりは、「何となく気味が悪い」というのが正直な気持だ。なんとなくその日は、一日中気が重く気が淀んだ。

 

 多分、彼女は「若かりし頃のお袋が何かを伝えたくて、ずっと当方のあとを追ってきたのだろう」、そう思うと少しだけ気が安らんだ。さて、今日の早朝散歩の暗がりに、また、誰と会うのか、お会いできるのか?怖さもあるが内心楽しみにしている。おやすみナサ・・・イ。