Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

旬に遅れし生くるも夏の蝉!

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 それが、自然災害であれ人災であれ、何だっていいのだが。どこも、かしこも、強引に力や権威でねじ伏せられるのは世の常。ひとたび権力を握ったドン(首領)にひれ伏し、雑魚がそれを見て風見鶏となるのは、政治や民間のトップ交代に限らず何処も同じだ。

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 辛酸を舐めさせられた地鶏の勇たちは、いずれ体制反発から謀反を起こすかもしれないが、ことはそう簡単に進まない。本日冒頭に掲載の連続写真は先月の台風15号で風に煽られ倒れた大木の根っこだ。根の土を盛りあげても強風雨に耐えた大木。それでも、しばし、次の台風が到来し倒木のリスクを勘案すると、チェンソーでバッサリと切断されることとなる。さもなくば風に倒れたカーブミラーのようにもなる。

 

 ここが被災住民の「正常性バイアス」とは違うところだ。この大木、年輪からすれば樹齢は約百年といったところだろう。思わず「ご苦労さまね!」と声を掛けた。

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 つまり、自然であり人為であれ、倒れる者に優しさなどなく、淘汰の世界で倒れたものは彼のようになるのは当たり前。ボクシング協会長にテンコンドー協会に限らず、大企業、中小企業や組織、団体や学校などの教育機関のトップに立つと、かくも組織は自浄能力を失い腐り腐敗するのか・・・。

 

 そこには権威と名誉とお山の大将との錯覚があって、庭先ならともかく地域、地方や国までもコントロールできると思ってしまう。なにが魅力でそうした心理になるのかは平凡凡々で勤め上げた当方には知る由もない。支配権を持つ地位に就いた者が、かくも傲慢となり横車を押そうとするのか、そこあたりの心の動きを少し調べてみた。

 

 このお話の根拠は「アンデルセン童話」に由来する。具体的には先が見えなく、虚勢をはって、いつの間にかお山の大将になってしまう。でも、その権威と横暴さに誰も何も言わず周囲のすべてが「イエス・マン」に成り下がってしまうのだ。

 

 つまり、大雑把に言えば、「馬鹿には見えない」と言う詐欺師(仕立て屋)の言葉に自分が馬鹿だと思われたくなく、見えてもいない服が見えている振りをして裸でパレードした王サマに、同じく見える振りをした家来、群衆や下衆。でも、たった一の幼い子供だけが「王様は裸だ!!」って、純粋無垢に暴露しちゃうお話。この意味わかります~う!!

 

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 「出る杭は打たれる」までもなく、今や「出る杭は抜かれる」時代。力量、理想やビジョンを持たぬままポジションと権威を手に入れると、かくも何処の経営者も大将もいずれその座を追われる。そのことは自明なのだが、一旦、玉座に着くと前も後ろも見えなくなる。そして、周囲のだれが何も言わなくなり、静かに黙って王サマから人心は離れていくものだ。

 

 昨日の記者会見で辞任を公表。また一人、巨星と謳われたトップが50年以上も勤め上げた現場を去ったらしい。