Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

体に着を合せるに非ズ、着に体を合せるベシ

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 学生時代は金がなくて喰うに困って、相当に痩せていた。当時、オーバーオール、ジージャンやブルージーンズはファッションポリシーとして着用したこと一度もなかった。デニム素材でも専ら愛用していたのはホワイトジーンズ。勿論、ブランンドはボブソンにエドウィン。でも、ボブソンにはスリムが少なく、いつも履いていたのがエドウィンの「ロンドンスリム」。ウェストサイズは27インチ(68.6cm)。体重は50㎏そこそこだったので、このサイズで充分だった。

 

 そのこだわりは中高年になっても変わらず、今でもエドウィンの「ロンドンスリム」は、当方にとっての「お宝」だ。流石にその年になると体型も変わり、ウェストサイズ27インとはいかず、ギリの30インチサイズ(76.2cm)を愛用していた。家内は、歳に似合わないと着用に猛反対したが、それでも、これにテンガロンハットを深々とかぶり、ウェスタンブーツを履いて街中を闊歩すると、極めて高い自己満足感が得られた。

 

 前段のアンダーライン部分、なんか妙な表現しているでしょ。「過去形」なんですヨ。つまり、これが今となっては全くの「ゆる、ゆる、ぶか、ぶか」、コーデもシルエットもだらしなく、ベルトをしても「腰パン」どころか、少し歩いただけで完全に脱げてしまう。その理由は簡単、ご病気のお陰で痩せてしまい、血管が浮いて腰も太腿もまるで「枯れた小枝」のようになってしまったからだ。ズボンに限らずシャツや上着も何もしないでも簡単に着脱できてしまう。

 

    そりゃそうだわな!当時の金がなくて喰うのに困った時代が、今は多少のお金はあっても、喰いたくても食えないのがこの消化器官系のご病気の特徴。術前60㎏以上もあった体重が20㎏近く痩せてしまい、ウェストサイズは今や25インチ(63.0cm以下)だから、こうした愛用アイテムが一向に見映えしないのも仕方ない。

 

 外出するにしても、通院するにしても、どうしてもこのジーンズを履きたいとの欲求は募るばかり。でも妙案がない。そこで、とある方のアドバイスにヒントを得た。「ベルト」をしながらもシャツの下から「サスペンダー」でズボンを吊るし上げることに気づいた。

 

 これなら見栄えもいい。だが、ここにも落とし穴があった。「サスペンダー」をきつめに絞り込むとズボンの裾が上がり過ぎて、まるで「マイケル・ジャクソン」ようで恰好が悪い。それに痩せた肩で肩も凝る。そして一番困ったのがズボンの股上が、ぐいぐいと股間に食い込んでくるから、裏玉筋太郎も痛くて歩きづらい。

 

 それでも、そんなこんなで「サスペンダー」を調節しながら、当時を懐かしんで今でも「ロンドンスリム」を愛用している。まあ、この事態を打開するには、一にも二にも喰って、喰って、喰って、これが似合うように太るしかない。そんな日が来るのを今から楽しみにしている。